れいわの選挙ボランティアへ行ってきた。
一昨日は投票のお願いの電話かけを2時間ほど
昨日はチラシ配りを1時間しただけなのに
なんか、消耗した。
ここ1年ほど社会活動もなしのぬるま湯生活だったのもあるけど
いったいなんでこんなに疲れるんだろう。
権力に近い側で動いてるんなら
へんなアドレナリン出てカタルシスあるのかもしれないけど
反権力サイドの小さな勢力で動いてると
危機感しかないし
しぼみそうな希望を常に自力で膨らませてなきゃいけなくて。
こんないつ抜けて帰ってもいいボランティアの数時間とは
比べものにならないような濃密な“政治”を
10数年、本気で駆け抜けてきたんだから
そりゃ命も削れるよね、太郎さん。
政治の話をすると
なんでこんなに心が削れるんだろう。
利権とカルトに首まで浸かった権力キメイラの顔を
10年も見てたら
政治が自分を守ってくれるものとは思えなくなるよね。
ひととの会話でも
政治的な場所に踏み込んだ瞬間に
相手から漏れ出す嫌悪の情が
特に自分に向けられたものでなくとも小さな痛手になってしまう。
相手も得体のしれない世界の話に
身を守る態勢に入っちゃうからなんだろうけど。
だけど
なんだかもうヒトデワナイナニカとしか思えないような
悪意があることを知ってしまった。
そのことを書いておきたい。
*
ソノさんの声は少し震えていた。
ソノさんと私がそれぞれ国会前のスタンディングに行っていたとわかって、親しく話をするようになってすぐのこと。職場のラウンジでも、もっと軽い感じで政治のこと話題にしたいのに、なんでできないんでしょうね、なんて話してた時に。
ソノさんが「このひとなら話題に出来るかもしれないと思って話してみたことあったんですけど…」と。
ある女性スタッフと2015年の安保法案の話になって、ソノさんが、「駅前で反対の署名してますよね」と言うのを聞いたその彼女が
「やってますよね。私、そこにアベシンゾウって書きましたよ」
と愉快そうに言ったのだと。
「だいたいアレは戦争法案じゃないし。アベさんが気の毒だし」と続いたのを聞いて、ソノさんは「でもアベさんにもいろいろ問題ありますよね…」と返すので精いっぱいだったと話してくれた。
その話を聞きながら血圧上がって頭がぴりぴりした。心臓バクバクして、ちょっと恐怖としか言えないような感情で叫びたいくらいだった。私ですらそんななだったんだから、そのおぞましい会話の当事者だったソノさんはどれほど傷ついたか。
「その日は家に帰って母に話してわぁ~って泣いちゃいました」と苦笑いして教えてくれた。
反対署名を集めているひとのボードの紙に、その目の前で「アベシンゾウ」と書き込めるひとが存在するなんて。こんなあからさまな悪意があるんだと、それを実行してなおかつ誰かに話すことを躊躇わないひとがいるんだと、打ちのめされるような気分だ。自分の悪意に気づいてないのか?いまでもこれ思いだすと砂を飲み込んだような胸の悪さを感じる。
アベシンゾウもヒトデワナイナニカとずっと感じてきたけど、同類のようなニンゲンが同じ職場にいるんだと知ったこともショックだった。うちの職場は基本知的で人柄の良いひとたちが多いと思って居心地の良さを感じていたので。ひとりの人間のなかに、性格や賢さとはまったく関係なく、ヒトデワナイナニカ的な悪意が同時に息づいてるのかと思うと、出会うひとを無条件に善きひととして信じることが怖くなる。
*
この時、ソノさんは名前を口にしなかった。
その話を聞いてそりゃ私の頭の中は、誰?だれだ?ってなってたけど、ソノさんはもともとひとのことをむやみに話題にする人ではないし、管理部門にいるソノさんの立場的にも口にしづらいのはわかったので、そこではそれが誰かと聞くことはしなかった。
でも、誰なんだろう?は消えなくて悶々としてた。
たぶん二週間くらいしてから。
ソノさんとランチをする機会があった。
ソノさんから「この間の話、ごめんなさい。美藤さん誰だか気になってますよね?」
「考えずにはいられなくて、あのひとかな、あのひとかな?ってなってました(笑)」
その候補に挙がる「あのひと」というのも、考えてみれば悪意を持ってるかもしれないひととしてリストに上げてるわけで、無礼というか、すごく間違ったことなんだけど、考えずにはいられないよね。
ソノさんが言った。
「ほんとにそうですよね。ごめんなさい。 …今月末で退職が決まった方、です」
「あっ…」となった私に、ソノさんは「美藤さんは名前言わなくていいです」と制した。
こういうところも、私がソノさんをリスペクトする理由だ。
*
思いだしてみると、その彼女と選挙の話をちらっとしたことがあった。
「引っ越しをしたばかりなので、不在者投票しないといけないんですよ」と言うのを聞いて、ああ、ちゃんと投票してきたひとなんだな、と思った。30代の若い彼女世代なら、プライベートなイベントで投票が後回しになりがちでも不思議はないから。
「おススメありますか?」と聞かれて、そう話しを続けるのも珍しいなと思った。
ソノさんが「話題に出来るかもしれない」と思ったのは、こういうところだったんだろう。
そう、感じのいいひとなんだよ。ランチの世間話で、笑顔でさらっと不在者投票を話題にするひと。
それは16年の参院選のことだったと思うので、「三宅洋平が気になってます」みたいな返事したの覚えてる。それ以上話は続かずランチタイム終了になったんだけど、なにかもう一押しあったら、私があの悪意を浴びてたんだろうか。
気づかないよな。隣のひとがそんな悪意を抱いてるなんて。
政治的なステージに乗ったとたん、隣人が何考えてるのか不安になる。
隣を振り返ったら、ヒトデワナイナニカが笑ってるかもしれない。
*
昨日は
新宿東南口のデッキ下を
スマホから顔も上げずに駅へ向かうひと波の
ひとりひとりにれいわのチラシを差し出しながら
ピンク色を背景にこちらを見ているれいわ代表の顔を見ていた。
伊勢崎賢治さんが
「美しい政治家」と呼ぶ山本太郎の顔を。
民衆がすべて善きひとであるとは信じられない世の中でも
信じてみたいと思える政治家。
今日は池袋で街宣スピーチしてたね。
完全休養に入ったって聞いてたのに。
隠せないほどに大きくなってしまったハゲが治るまで
ほんとフィリピンかタイか
美しいビーチでサーフィンしてたほうがいいと思う。
日本に居たら、こうやってのこのこ出てきちゃうだろうから。
いまこそ太郎が
「猫様のように」生きたらいいんだと思う。
そうしてほしい。