愛ってどこにあるのかな?
とくとく鳴ってる私の胸の中だよね。
愛って何なのかな?
私たちの胸と胸をつないでくれる金の糸だよね。
8歳のハン・ガンが書いた詩。
8歳の頃、「愛」という言葉を
私は知っていたかな?
愛ということを考えたことあっただろうか?
*
「光と糸」の表紙。
ハン・ガンが引っ越した一軒家には
一坪半ほどの中庭があって
そこは北向きで光がほとんど入らない。
その壁に囲われた庭にカエデとライラック
ホスタなどを植えて育てる。
複数の鏡を使って光を植物にあてながら。
15分おきに鏡の角度を変えて。
地球が自転するリズムを実感しながら。
*
何年か前のインタビューで。
攻撃、争奪、弱肉強食…それらはすべて動物に属している。
この動物的な世界で、植物になりたいと願った。
というようなことを語っていた。
ヒトが植物だったら。
地球の生態系はどんな進化を遂げていたんだろうね。
ちょっと見てみたいね。
文学を読むこと、書くことは
暴力の対極にある、とハン・ガンは言う。
そうだね。植物もまた、そうだね。


