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2026年7月25日土曜日

ナミアゲハの7月

 

6月23日

ナミアゲハの産卵。
毎年、庭のレモンの種を採って
小さな鉢いっぱいに蒔いておく。
こんもりと芽吹いたレモンが可愛らしいので。

ナミアゲハはこの瑞々しいレモンの葉を
目敏く見つけて卵を産みに来る。

軒下に伸ばしたチョウセンゴミシの
ネットの内側に置いた小さな鉢をよくみつけるねといつも感心する。
他に大きな柑橘が何本もあるのに。
まあ、柔らかい新葉はたぶん美味しいのだろうね。

前は卵を捨てたり、クソムシを大きな木の葉に移したりもしたけど
最近は、ナミアゲハの保育園にしている。




7月10日

産卵から18日。
クソムシはもっといっぱいいたのだけど
終齢幼虫のモスラはこの日4匹。
翌日にはいなくなっていて
蛹になりに旅だったか、鳥にやられたかなと思っていた。



7月11日

保育園が終了した翌日。
庭の散水栓の柱にモスラが一匹。
え?ここで蛹化するの?
水遣りの時、ホースをぶつけたりしないように
気をつけなきゃいけないじゃない。

でも、羽化までの様子を見られるのは幸運よね。

たぶん保育園にいたコだと思うけど
直線距離では2メートルほどだけど
レモンの鉢から鉢棚~濡縁~縁柱を伝って地面に降りて
庭の通路を横断してこの水栓の柱によく辿り着いたね。
ここを目指したわけじゃないだろうけど
なかなかに長い困難な旅路だったろうね。

たまに庭で蛹を見つけるけれど
レモンやキンカン、ミカンの木からは
とても離れたところでみつかるので
ここまで、よくまあ、って毎回感心してるよ。


7月12日

蛹のポーズ。
ここで蛹化するって決めたんだね。





7月13日

2日かけて蛹に。




7月21日

蛹化から8日。
熟してきた。

羽化まで10日から2週間というし
羽化前には黒っぽくなるらしいから
もう少しかな。



…と思っていたら。



7月25日

寄生蜂にやられてた。

寄生蜂は若い蛹のうちに卵を産み付けるらしいから
13日にはもう寄生されていたのかな。
写真には残ってないけど
毎日反対側からも見てて
でも気がつかなかったな。

気がついても、どうしようもないんだけど。


保育園で育ったほかのモスラはどうしたろう。
1匹くらい、蝶になれたかな。

ちいさなイモムシだけど厳しい世界を生きぬいてる。



保育園のレモンも逞しくて
丸坊主になったところからまた葉を出して復活してきてるから
また産卵に来てくれたら歓迎するよ。




2026年2月28日土曜日

レモン、レモン、レモン。

 





今年は庭のレモンをいっぱい消費した。

一昨年あたりから
果汁が充実してきて料理に使えるようになった。

殺虫剤はもちろん肥料すら与えてない
庭のレモンなので丸ごと使ったママレードも2回炊いたし
果汁はドレッシングや酢の物にして。

アヴゴレモノスープ(ギリシャ風鶏のレモンスープ)は
この冬何度も登場した。

皮は常にストーブの上の鍋で香っていた。




1月の後半だったか
かなり冷え込んで強風が吹き荒れた日があった。
その後、レモンの葉がたくさん落ちて
残った葉も縮んでちょっとシンドそうで。
実はいつも冬の終わりまで彩りに残しているんだけど
樹に負担がかかってそうだったので全部収穫した。

そこからはレモン使い放題の贅沢な日々だった。


でも、なにしろひとつが大きい。
果汁は雑に絞っても軽く100ccくらいは採れてしまうので
そうそう使いきれない。

レモン水にでもして飲む?
と思ったけど
カフェなんかで出される
レモンを浮かべたピッチャーの水があまり好きじゃないし
だいたい200ccの水に小匙1杯っていうから全然減らない。


で、思いだしたのが
ずいぶん前に食べたレモンバターソースのかかった鶏料理。
友人に連れてってもらったスリランカ料理のお店。
ソースがかかった、というより
レモンバターソースの湖に浮かぶフライドチキン。
美味しくてソースも掬って飲んだっけ。


お店のHPから。




適当な分量で作ったけど美味しかった。
ソースは果汁の量に合わせて多めに作ったので
冷蔵庫で冷やして翌日のトーストのスプレッドにもなった。
鶏はムネ肉で。
揚げ油を残したくなかったので少な目の油で揚げ焼きに。

お店のは、衣がもっとザクザクだったかも。
レモンがたっぷりなのでさっぱり食べられる。
バターや砂糖もそこそこ入ってるんだけどね。


“庭の”食材を依怙贔屓しているので
たっぷり消費できるのが嬉しい。





2025年12月14日日曜日

姉妹





Mさんからミカンが届いた。


姉がお世話になっておりますのに
ご無沙汰をして申し訳ありません
せめてものお詫びにありきたりの蜜柑です、と。



部屋の片づけをして
正月が来て、春になって
灼熱の夏が過ぎ
そう、気がつけば1年が経った。

ああ1年たつんだな、と気づいてから思ったのは
Mさんはどうしてるかなぁということだった。






庭のレモンが大きくなる夏の頃になると
Mさんのことは思いだすことがある。

お父さんが亡くなったのが8月で
その年が初めてレモンがひとつだけ実を結んだ夏だった。
レモンが実をつけたよという話を病床でした。
退院してレモンを見るのを楽しみにしていたけれど
それは叶わなかった。
実を伐って、持って行って見せてあげればよかったって思った。

自宅に帰って横たわるお父さんの枕元に
まだ青いレモンを置いた。

入棺の時には棺に入れようと思っていたのに
ばたばたして、だか、ぼんやりして、だか
入れ忘れたまま葬儀場に行った。
読経が終わって棺に花を入れるとき
レモンを私に手渡してくれたのがMさんだった。

葬儀の前々日に上京して家に来てくれていたMさんに
レモンの話をしたのだったと思う。
お父さんと一緒に先に葬儀場に向かったので
家の戸締りをMさんに頼んだ。
空っぽの布団の脇の、青い大きなレモンに気がついてくれて
持ってきてくれたのだった。

葬儀始まってからは
実はレモンのことは思いだしもしなかったのだけれど
でも、家に戻ってぽつんと置き忘れられたレモンを見つけたら
きっと情けない気持がしたと思うので
そっと手渡されたレモンに
あ、っと思い、嬉しかった。

Mさんに会ったのは
40年過ごす中で片手で数えるくらいなんだけど
良い印象しかない。
家がごたごたしていた時期に
“姉”を諭してくれていたのも知っているし。

なにかあればMさんにはお知らせしなくてはいけないし
年に一度くらいの消息は繋いでおこうかな。
年明けたら、なにかお菓子でも送ろうか。






それにしても。

40数年を近くに過ごしても
もう思い出したくもないと思うひとと
数回の印象がよすがとして残るひとと。

そのひとの人となりはもちろんあると思うけど
ひとと縁を結ぶことの難しさというか
奇妙さというか、どうにも致し方のなさ。

ひととのかかわりって面倒臭いわね、って
いつもそれが私の結論だわね(しょーもなし 笑)



2025年12月11日木曜日

レモンとストーブ

 




空気が乾燥してきたので
石油ストーブに鍋を置いた。

思いつきで間引いたレモンをざく切りにして入れた。
庭のローズマリーとオリーブの枝も。

これがですね、すごく良い。
部屋に入る時にふっとレモンが香る。
部屋にいて四六時中香るほどには強くないのでちょうど良い。

で、不思議なのだけど、煮詰まって来ると
香りに甘みが感じられるようになる。
立ち上がるってほどの甘い香りではないので
鬱陶しさはない。ただ不思議だなと思う。

お湯にはもちろん甘みは微塵もない。
茹でこぼしもせずずっと火にかけているので
当然ながらエグミが凝縮しているだけだ。


まだまだ大きな実がごろごろあるので
たぶんひと冬レモンのアロマストーブができそう。

今年もレモンの砂糖煮は作った。
皮の茹でこぼしを4回やったらすっきり美味しいマーマレードになった。




石油ストーブとレモンは相性が良い。


今年はレモンを捨てないで済みそうなのが嬉しい。