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2026年7月29日水曜日

おばあさんになってゆく

 



湯呑に梅干しをひとつ。
味噌をティースプン一杯。
熱いお湯を注ぐ。

梅干しを崩し、味噌を溶きながら飲む。
喉から食道、鳩尾のあたりへ柔らかい温かさが滑り降りて
おへその上のお腹がふわっと温まる。

おいしい、とカラダが言う。




昨日今日と、午後から雷雨になって
いっきに空気が冷えて過ごしやすくなったけど
湿度はそこそこあるから
うっかりすると身体が冷えてしまう。

お風呂をわかして入ろうか。
まだ3時だけど。
低気圧のせいか頭が重いし。

午前中に剪定したローズマリーがあるから湯船に入れよう。




夜は温かいものが食べたいな。
博多うどんがあるからぶわぶわに柔らかく茹でて
ざくっと切った葱もさっと湯に通して
薬味じゃなくて具としてたっぷり。
近所のお肉屋さんの美味しい牛スジの煮込みがあるから
それをのせよう。

最近はしこしこつるつるの讃岐うどんではなく
コシなんかどこ行った?みたいな
ほどけた博多うどんが食べたくなる。





最近はこういう養生的なことを
身体が素直にヨロコブのを実感する。
父が若い頃から神経痛を患っていて
鍼灸から漢方やらあれこれ試していたので
馴染みはあるんだけれど
若い身体はエナジーに満ちて強靭で
優しい養生を必要と感じとる繊細さがなかった。




繊細になった。

歳をとったのだ。




歳をとるというのは
ブッフェ形式の食事に嬉しさを覚えなくなること。
種類も量も金額も、もう自分に合っていないと感じること。

歳をとるというのは
魚の食べ方が下手になること。
取り損なった鮭の小骨が口の中で逃げ回って
うっかり飲み込みそうになって冷や汗をかく。

歳をとるというのは
箸を指の延長のように使えなくなること。
プチトマトが
箸先を滑って逃げ出してテーブルを転がる。
豆腐が崩壊して落下する。

歳をとると鈍くさくなる。
気を付けて食べているのに食事が終わってから
シャツの胸元にご飯粒がカピカピになっている。
たらりとお出汁がちいさな染みをつくっている。
指先も唇もなんとも鈍い。


料理だってそうだ。
家庭の料理は8割がた段取りと手際だと思うけど
合わせておくべき調味料を一つ忘れて
慌てて足して餡がダマになったり
茹でた素麵を笊に上げるつもりで
隣の鍋の鶏茄子のだし汁を笊にぶちまけたり
煮物に火を入れてる間に流しの洗い物をしようとして
ボウルに勢い良く流れ落ちた水が
洗剤の泡ごと弧を描いて煮物の鍋に飛び込んだり
右手でフライパンを振りながら
左手でコショウを取ろうとしたら
ガスレンジに炒飯ぶちまけたり

ちょっと笑っちゃうくらい鈍くさい。

もう、器用な真似はしちゃダメだなと思う。
アレ作りながらコレも作るとか
右手左手別のミッションこなすとかやめて
ひとつひとつ。

鈍くさくなった自分慣れてゆこう。



こうやっておばあさんになってゆく。




2026年5月15日金曜日

グリーンナンバー

 


青と白と緑。




高校生を乗せたマイクロバスの事故で思いだしたことを。



一昨年、Hの施設入所の時に一番困ったのが、施設に送る“足”をどうしようかということだった。

うちは車を持ってない。
東京に住んでいると必要がまったくなくて。最寄り駅もバス亭も徒歩5分だし、時刻表見なくてもすぐ来るし。小さい子供がいるでもないので車必須の生活してなかった。タクシーもよく使う。車を持って支払うローンや税金、保険代、ガソリン代、考えたら月に何回かタクシー使っても安いくらいと思う。運転手付きだし。出先で駐車場探すストレスもない。

なので車なくても不自由はないんだけど、さすがに東京から県をまたいで移動するのに、さてどうしようとなった。長距離で頼めるタクシーもあるかなと思ったのだけど、これが案外見つからなくて。結構やきもきした。


普段使っているタクシー会社に相談してみたんだけど往復200キロは受けられないとのことで。調べたらメーター倒しての賃走ではなく、貸し切りという業態があることが分かって、それを探したのだけれど都内23区には頼める大手タクシー会社があるんだけど、多摩地区は営業範囲外ということで頼めず。え~、2キロ東に進めば営業エリアなのに~と思ったけどタクシーの乗車地点に関しては厳密に決められてるらしく、住所のある営業エリアの会社探すしかないようだった。

でね、多摩地区に貸し切りタクシーがなかなか見つからなくて。

ネットでいろいろ検索して、「旅〇便」というサービスが見つかった。
運転手を手配し、自家用車またはレンタカーでの送迎サービスを提供しますということだった。
問い合わせて何度かやり取りして、見積もりだしてもらったら5万程度で、利用は首都圏どこからでも大丈夫という事だった。
とりあえず車で送る手段は見つかってほっとしたのだけれど、いわゆるタクシー・ハイヤーなどの「旅客運送業」ではないようだったのがすこし気になっていた。

引き続き多摩地区で使える「貸し切りタクシー」はないものかと探しながら、この業者の口コミを見たりしていた。どこのサイトだったかもうわからないけれど、「問題なく利用できたし」「安くあがって良かった」という肯定的な評価の中に「白タク グレーゾーン」という書き込みがあってそれを見て不安になった。

見積もりの内訳はこんな感じで。

〈運転手〉   込み
〈レンタカー代〉込み
〈燃料代〉      込み
〈ETC代〉      込み
〈運転手交通費〉込み

レンタカーだから、当然白ナンバーなわけだし。
プロドライバーを手配しますという事ではあるけど、信頼しちゃっていいのかなとか。
初めて知る業種?、サービス?、会社だし不安はぬぐえなかった。
もちろんどこに頼んでもドライバーさんは当日初めて会う人なわけだけど、やっぱりグリーンナンバーのほうが、万が一事故があった時の対応が違うだろうし、旅客運送業者の看板あるほうが安心感はある。

なので、どうしても貸し切りタクシーが見つからなかった時の最終手段ということで依頼はぎりぎりまでペンディングしてた。

多摩地区のタクシー会社、バス会社をいろいろ当たって、長距離タクシーのサービスやってるとこあった!と思って問い合わせたら八王子市内限定だったりして、東京にいて、なんでこんなサービスが見つけられないんだろうと頭抱えてた。探し方間違えてる?でもなぁ???って。

で、検索先を変えて、旅行代理店で手配できないかと思って探したら、地元と言っていい場所にあるちいさな旅行代理店が貸し切りタクシーのサービスをしてるのがみつかった。
大手はそういうサービスどこもやってなかった。


   *


みんな自家用車くらい所有してるのかな。まあ、免許持ってればレンタカーとかでもありだしな。あ、私は免許持ってるけど、輝かしきゴールドカードなので私が運転していくなんて論外。レンタカー屋でアクセルブレーキ踏み間違えてぶつけかねない。家人は免許持ってないし。
前は、父の知り合いのタクシードライバーさんにアルバイト的にお願いして長距離走ってもらったことも何度かあって、某企業の会長の専属運転手を長くされてた方で、とてもスムースな運転で接遇もスマートで安心だったんだけど、この件でお電話したら80歳になったんで免許返納しましたと仰ってた。最後までご立派ですね。


   *


旅行代理店は近かったので店舗に出向いて相談して、契約した。
バス会社で持っているアルファードを「ジャンボタクシー」として貸し切り利用するものでもちろんグリーンナンバー。運転手はバス会社の所属ドライバー。安心感が段違い。
料金も7万台で納得できる値段だったし。

入所日も決まって、移動をどうしたらって、気持的に結構追い詰められてたので藁をもつかむ気持で「旅〇便」に決めてしまわなくて良かった。

高校生のマイクロバス事故で思いだして、この日記書くのに「旅〇便」のHP見てみたんだけど、たぶんこの事故を意識したんだろう案内が増えていた。
「旅客運送に該当するご利用や、学校・団体・長距離移動など安全管理上の確認が必要な案件については、許可を受けたハイヤー・貸切バス事業者による運行をご案内します」とかね。2年前はこんな文言はなかった。
旅客運送に該当する利用って、該当しない利用って、どんななんだろう?
マイクロバス事故でも、その辺で学校と鉄道会社で言い分違ってるのかもね。
まさしく「白タク グレーゾーン」だし。

「旅〇便」もまだ営業続いてるみたいだし、運転頼みたい需要はあるんだろうし、安心で使い勝手のいいサービスとして整備されたら良いとは思う。
でも今回の事故のニュース見ながら、諦めないでグリーンナンバー探したのは正解だったなぁと思った。偉かった、ワタシ!と褒めておこう(笑)



追記:いろいろ思いだしたのでメモ

・自宅から成田・羽田・TDRまでの「定額サービス」は結構あった。
・それ以外の目的地だと観光プラン的なものがあった。
・利用目的と距離、時間などで具体的な相談したんだけど
 結局、営業区域の問題がネックだった。

・いま「多摩地区 貸し切りタクシー」で検索したら
 武蔵モビリティサービス というのがヒット。日の丸リムジングループ。
 7,500円/1hでチャーターできる。営業エリアもOK。
 これ!これ2年前にやっててほしかった~! ブックマークした。
 



2026年4月21日火曜日

No War Picnic

 




4月19日。
14時からのスタンディングに国会前に向かう

日曜日の有楽町線の席は埋まっていて
立っている人もそこそこいるよってくらいの人出。
銀座とか豊洲方面に遊びに行くのかな、天気良いしね
なにが悲しくて私は国会前なんて行くのか
なんてぼんやり思ってたら。
永田町駅に停車したら車両の3分の1くらいが降りて
ちょっとびっくりした。

列車の後ろのほうで降りたのでよくわかったんだけど
みんな国会方面出口に向かって歩いていて
半蔵門線乗り換え口へ向かうひとは数えるほどだった。

みんなどこ行くの?って思った。
家族連れとか、着物着たマダムとか
ゴスロリっぽい女の子とかまで
え、まさか国会前デモ行くの?って。
日曜日の永田町駅なんて、なんもないんだよ?
国会図書館もお休みだし。

まさか? まさかでした。
永田町駅で降りるのに大勢が同時に立ち上がった状況
フラッシュモブっぽくて思いだすと笑っちゃう。

お天気が良くて気温も上がってきたので
永田町駅から桜田門方面に
奈良さんのNo Warポスター掲げながら歩いて
国会前庭の木陰へ陽射しを逃れて、サンドイッチ食べながら
スピーチ聴いてコールした。

No War Picnicしてるひとも多くて
本格的にお弁当広げてるグループや
麻雀してるひとまでいて
それでもコールにはちゃんとレスポンス返してて。
15年の安保法制反対デモの時からさらに
スタンディングのハードル下がったと思う。
三宅洋平と太郎さんで言ってた選挙フェスは
浸透しなかったけれど
10年経って自然とフェスっぽい空気感ができてた。

というか。
普段の自分の暮らし生き方のまま
国会前まで出てこざる得ないくらいに
危うい状況がうっすらと実感されてるんだろう。

山手線30駅でスタンディングした「団地の猫」さんが
各駅前で掲げた30のアピールがいま私たちが思うことを
全部言ってくれてる。








飲み物を買いに寄った憲政記念館前の売店で
くっだらないものを見た。





あ~もう、自民党滅びろ!!






このスピーチ、前庭の木陰で聴いていた。
ピクニック中のみんなが聴いてた。
そうだ!って声あげてた。
泣いてたよ。





2025年12月8日月曜日

新しい竹箒

 



竹箒の出番は
11月中旬からの一カ月コブシの落ち葉を掃くのと
年明けてからモミジを掃くくらいで
通年でのお仕事はそうない。

でも落ち葉掃きは、庭の仕事の中でも
大好きな楽しい作業なので
竹箒というのは私のお気に入りの道具なのだ。

今年、竹箒を新調した。
もう何年も前から新しいの買おうかなと思ってたんだけど
まあ、なんとなく用は足りてしまうので買わないで来たんだけど
玄関前の踏み石のまわりにある砂利がどんどん減って
なんでかなぁと考えたら
家人が短くなって弾力のなくなった竹箒で
ガリガリと掃くので砂利ごと持っていかれてるのだった。


新しい竹箒、ものすごく使いやすかった。
穂先が柔らかくて、枯葉をそっと掬ってくれるので
アスファルトの上にまばらに散った枯葉も難なく集められる。
庭石の脇のリュウノヒゲの上に乗っている枯葉も
常緑の草木を傷めずふわっと落とせる。

嬉しくなって家人に使いやすいでしょ?って言ったら
なんか手応えなくて使いずらいなと返ってきた。

え?あ?そうなの?え?まあ、いいけどw

家人は、道具をだいたいなんでも力づくで使うひとだからなぁ。
モノの使い勝手のような話題になると
毎回、え?そこ?ってなるので面白いというか
がっかりというかw

まあ、家の前の道はせっせと掃いてくれて
助かるので良いんだけど。





その秋の楽しいイベント落ち葉掃きもひと段落。
コブシもほぼ散り終わって花芽が目立ってきた。

今日はお隣のアパートの敷地内に落ちたコブシを掃き集めた。
単身者ワンルームの住人もオーナーも面識ないので
放っておいてもいいんじゃないのと家人は言うけど
それはダメでしょ?ダメだよ。
それにたっぷり積もったコブシの葉を掃くのは楽しいので。

あとは車庫の屋根の上に積もった枯葉が
木枯らしで吹き落ちるのを待って年内の竹箒仕事は終わる。


庭に降ったコブシの枯葉は当分は掃き集めずに
踏んで歩いて感触と音を楽しむ。

冬庭の楽しみ。



2025年11月9日日曜日

栗あんみつと肘掛椅子

 



東京も日本橋や丸の内は街並みが綺麗だし
息がしやすい空間が開けていて落ち着く。

KITTEビルを望む窓。
2階のインターメディアテクを観に行こうかと思ったけど
すこし草臥れていたのでまた今度にして
向いのTORAYA TOKYOへ。



窓辺のあんみつ。

ちょっと奮発して栗のあんみつと煎茶。
ここは一人掛けの肘掛椅子の座り心地が良くて
“憩う”ってこういう感じよね。


最近は街を歩いていても
座り心地の良い椅子を探してしまう。

カフェは星の数ほどあるけど
コジャレた華奢な木の椅子とかぜんぜん寛げないし。
最近多い珈琲ロースタリ―?
スペシャリティ珈琲ショップ?
スツールしかないんだもん、キライだよ。
ニューヨーカー気取って歩きながら飲んでサマになる歳じゃないし。

深く腰を掛けて憩いたいのよ。


本物のレンガ壁の空間と窓からの眺め。
上等な革張りの肘掛椅子。
これがセットだから甘味にこの値段でも
ぜんぜんOK、むしろ妥当と思う。






去年、読書部屋に一人掛けのソファを置きたくて。

カリモクスタイルの肘掛ソファが欲しいなぁと探してた
クラシカルなThe・肘掛椅子みたいなのが良いなぁと。

で、昔はね、革張りのソファなんてオジサン臭いと思ったけど
実は座り心地は本革張りが布張りより断然良いのよね。
なんでかしら、体重に負けない感じなのね

天童木工のブルーノ・マットソンは結構悩んだ。
軽いのと畳に置いても椅子の脚の跡が付きにくいデザインが良かったし
靴を履かずに座った時の座面の高さもちょうど良かった。
でも北欧のデザイナーなのでフレームの材が白木なのと
ひじ掛けがほんの少し短い気がして。
あと座面の傾斜が深くて、リラックスしてすわれるけど
立ち上がりが結構大変かもと感じたり。
歳取って足腰にパワーがなくなってるので。

とまあ、あれこれ試して楽しく迷って
結局、IKEAで手を打つところが
こだわり切れないワタシの限界なのね。
値札のゼロ一個少ないので、とりあえずにちょうどいいというか。

そう、とりあえず。
近い将来引っ越しをするときには
一生モノと思って良い肘掛椅子を買おうかなと思う。

ん?けど、一生モノって、こっからだと
残りの人生10年か15年?
やっぱりこだわりって若いうちに持ってこそなんだな。






TORAYA TOKYOの椅子はどこのだろう。
座り心地良いんだよなぁ。
オーダーものかなぁ、だろうなぁ。

また座りに行こう。

2025年9月22日月曜日

秋の花

 

シュウカイドウ(秋海棠)
大好きな秋の花。

ベゴニアの仲間とは思えない楚々とした花姿。

5年前に苗を買って
ここに咲いてほしいな、と思う場所に植えたんだけど
お気に召さなかったらしく夏の終わりに姿を消していて。
根付かなかったかぁ、とがっかりしてたら
セイヨウニンジンボクの後ろに生えてきて
今年は花が咲いた。嬉しい。
嬉しいけど、羊歯やらなんやらかき分けないと
お姿を拝見できないのであります。

地下茎とムカゴで増えるので
実は庭のあちこちに春先芽吹いていて
鉢に植え替えて育ってくれてるのもある。
今年の暑さがきつくて鉢植えのは葉焼け起こしたりして
今は小さくなってるけど、5年前の小さな苗ひとつを考えたら
ずいぶん自由に庭に根付いてくれてるな。
繊細そうな見た目なんだけど、かなりタフみたいね。


植物って、ほんとうに思うようにならない。
私の世話する能力が足りないからなんだけど
ほんとに季節が変わるごとに意外な発見があって面白い。





いきなり秋が来て
あちこち行きたいところが思い浮かんでそわそわする。
ほら、夏に属す秋も、もう過ぎ去ってしまったじゃないか。
フクロミモクゲンジが咲き始めてるから
金色の雨が降るのを眺めに行きたいし
シュウカイドウの咲く疏水の道も歩きたい。
ソバの畑も見に行きたいし。


なのに、喉風邪をひいた。
なんか今年に入って喉風邪パターンが多いな。
去年までコロナ警戒して風邪もひかなかったんだけど
いろいろ肩の荷が下りて気が緩んだかな。
いつもの耳鼻科へ行って診てもらって
PCR検査もしてもらった。
7月の、まさかの罹患があるから念のため。

陰性。

いつもの風邪ってわかれば安心して過ごせる。
PCR検査くらい、あたりまえに受けられるようにして欲しい。
いまだにPCRやってませんなんていう医院が多いのわけわかんない。

この安心があるだけで暮らしの質がかわるんだから。


2025年8月31日日曜日

夏庭の花






読書する部屋から夏庭の花を眺める。

コロナ禍をきっかけに庭に花木を植えた。
ベランダで育てていたサルスベリとセイヨウニンジンボク。

家の南側にアパートが建ってしまい
外階段を住人が通るので、その目隠しになる場所に植えた。
植えたときは、一階の部屋を私が使うあてなどなかったのだけれど。

一階の掃き出し窓のガラスは型板硝子なので
エアコンを効かせて戸を小さく開けたり閉めたりしながら眺めている。

今日は最高気温37度、38度予想なのだけれど
風に揺れる花枝とひかりに透ける葉と、花を訪れる蝶や花蜂を見ていると
こんな狂気じみた暑さや世の中をつかのま忘れる。







サルスベリ


去年、背が高くなり過ぎたので強剪定したのだけど
一階から眺めるのにちょうど良い高さで咲いてくれている。
花期が長いので、まだ2週間くらいは咲いてくれるだろう。




セイヨウニンジンボク


これは地植えにして本当に正解だったなぁ。
2メートルちょっとの樹高が良い目隠しになるし
咲き終わった花穂を切ってやるとまたあとから花穂が上がってきて
7月の下旬からずっと咲き続けてくれている。
葉枝の広がりは涼やかで風に揺れる姿がほんとうにキレイ。

今年、春先に葉が病気になって茶色く変色して心配したけど
病葉を切って、混みあってる下枝も伐って風通しを良くしてあげたら
花の時期には復活してくれた。
菊のような匂いのするセイヨウニンジンボクの葉を
触れるのが好きだ。





風に踊る夏の花。
ゆらゆら踊る。

風を動画に収めるのは、むずかしい。








近所を歩いていると
古い家の建て替えが進んでいるのが目につく。

実がたわわに生るビワの木があったり、枝を大きくはるクスノキがあったり
キンモクセイが大木になっていたり
立派な門冠の松があったり
そこに根付いて何十年にもなるのが見て取れる樹々の健やかさと対照的に
そこに建つ家はオールドファッションで朽ちた気配で。

それらの家に住人の気配が消えて
どのくらいだろう、1年か1年半かなぁと思っていると
ある日突然ブルドーザーが入って更地になる。
庭木が豊かに根付くような家は
いまの建売の建坪からすると少しばかり大きいのだろうな
たいてい分割されて2軒建てるか2階建てのアパートになる。
塀も、門もなければ、当然植栽などもない。

そんなふうに更新されていく街並みに気づくたび
そうか、そうだよなと納得するような小さなため息が漏れる。



もうこの家手放す、引っ越すと思い定めながら
ベランダの鉢植えを庭に下ろして大きくしたり
ギボウシの株分けしたりアジサイやムクゲの挿し枝したり。

なにやってんだかなぁと思うし
なんだか庭の樹々への裏切りを隠してるような気さえして後ろめたい。
まあ、こんな考えたってどうしようもないこと
考えずにいられないのが私の性分なんだけど。

馬鹿みたいだな。





2025年8月2日土曜日

コロナ罹患した。

 



逃げ切るつもりでいたんだけどなぁ。
5年半、気を付けて暮らしてきたんだけどな。
追いつかれて捕まってしまった。

Covid19。





定番の喉風邪とは違う違和感があって
すこし熱っぽくて。
そんな辛いわけじゃないけど
掛かりつけの耳鼻科に行っておくか
明日は休診日だしな、というのが良かった。

S先生、いつもちゃんと治療してくれるので信頼してるんだけど
問診して、喉を診て
「いつもの喉の炎症はないわね」
で終わらずPCRしてくれた。


くっきりと「T」にラインが浮き出てた。


薬の処方の説明があったんだけど
通常の咽頭炎の対症療法薬みたいなラインナップを言ってくるので
「コロナの治療薬は処方できますか?」と訊いた。

「あ、そっちにする?」って、そっちがデフォルトじゃないんかい?
「9,000円くらいかかるけど、いい?」って、へでもねーわ。


コロナの抗ウイルス薬開発されてるのに
5類になって、自費になったから?
こっちから言わないと出さないのかな。

でも、すぐ薬局に確認してくれてゾコーバと
今後出るだろう症状の対処薬を処方してくれたので良かった。

ハルシオンを処方してもらってる近所のクリニック行ってたら
たぶんPCR検査もなかったと思うから。



病院の待ち時間に家人にlineして
一階の読書部屋に寝具を下ろしてもらった。

家人に感染するのは避けたいので。
私よりずっとリスク大きいのでね。
というか、私がウイルス持ち込む羽目になるとは
ううう、不覚。


というわけで一階で自主隔離している。
今年でよかったわ。
一階の部屋が空いてなかったら、家人の道連れ必至だったよ。

もともと気密性皆無の木造住宅なので
動線の重なるトイレや洗面所の窓開け放して
サーキュレーター、扇風機総動員して換気してる。

会話はline。
襖越しに会話はするけど、数日、顔見てない(笑)
私は医師の指示による隔離安静なので
読書部屋に籠ってごろごろしている。快適。

コロナ確定した日と翌日は少し辛かったけど
熱も7度3分まででそれ以上は上がらず落ち着いたし
5年前に戦々恐々としてたほどの症状はなかった。
まだゾコーバ飲まないといけないので要注意だけど。

クシャミ、鼻水と咳が出てきた。
いっぱいウイルス放出してる気がして嫌だ。

今日は気温が上がらず過ごしやすかったので
掃き出し窓開け放して、喚起しつつ過ごした。



本読みながらうとうとして
目が覚めた日没頃の窓の色。







遺伝研の川上先生がコロナ罹患された時
毎日PCRやって、ご自分の検体を解析して
ウイルス量を測ってツイートしてらしたけど
抗ウイルス薬を飲み切って自覚できる不具合もなくなった頃にも
(発症2週間過ぎくらいだったかな)
まだウイルスが検出されていて
その頃指示されてた隔離期間過ぎても安心はできないとおっしゃってた。

仕事や学校に戻ることを焦って見切り発車すると
ぶり返したり、感染させたりすることもあるだろうな。

明日明後日、来週の予定を気にしなくていい隠居なので
ゆっくり読書部屋に籠って養生しよう。


当然、家事炊事はできないので
(動き回って家人に感染させてはならぬゆえ 笑)
食事は美味しいものを買ってきてもらって食っちゃ寝ライフ。
家出してホテル滞在するのと変わらないね?
どんな時でも楽しみは見つけますよ。


まあ、治療スムーズで、症状軽くて済みそうだから
そんなこと言ってられるんだけど。

それにしても、どこでもらったんだろ。
人混みは避けてるけど、いま、マスクしてるひとホント少ないもんな。
いま、第13波なんだよね。まだ毎月3,000人亡くなってるのに。