2023年3月16日木曜日

金柑を収穫する。




蕪と金柑のサラダ。


 



ユズ、ミカンは不作で、収穫するほど生らなかったけれど、キンカンは豊作。
だいぶ枝が混んできていたので、剪定かねて収穫する。

ベランダに届く樹高なのだけど、すぐ下に物置があるのでその屋根に上がって伐れるので剪定もまあまあ楽。内側の枯れた枝、徒長した細長い枝、混み合った枝を伐る。
実ごと枝を落としたら、ゴミにだせるように短くカットしつつ収穫。音楽を聴きながら鋼の鋏をぱちんぱちん鳴らすこの作業がとても好き。
それでも枝の量が多くて、ちょっと果てしなかった。

なんだかんだ4時間くらい鋏使ってたから握力が死んだ。
そして全身筋肉痛。

長袖着て手袋して作業しても気が付くと腕がひっかき傷だらけ。
キンカンはやさしい棘だから作業中は痛いとも思わないんだけど、植物の傷ってあとから腫れてくる。

   
  

 


キンカンの実。
鋼の鋏の音、好きな音楽。
そして
ここには映ってないけれど
伐った枝から立ち上る柑橘の香り。
Harvest。

 


2023年3月15日水曜日

ユキヤナギ




雪崩咲くユキヤナギ。




塀際のユキヤナギをきれいに咲かせてあげられないでいたのだけど、今年はまあまあ、かな。真冬の3か月、葉を落として枯れた(ように見える)細枝が塀の外にひゅんひゅん伸びているのは確かに「手入れされてない庭」の看板のようで。そこでご近所の目に負けると(ウチのご近所の目なんて優しいもんだし、負けるもナニもないのに)、剪定してますよ程度だけど伐り揃えたりして、でもそれやると自由奔放なはねっかえりの芽を摘むことになる。
この冬は、我慢して放任したら塀の外できれいに暴れている。爛漫。






裏庭へ行く道をふさいでいた枝はさすがにすこし伐ったけどそれでも華やか。
白い小花が集まって咲く低木の春、好きだ。





2023年3月14日火曜日

2023/03/14




春色をした冬の花。
ツバキ。




◆火曜日 晴れ


昨日は、街中でノーマスクのひとをちらほら見かけた。
スーパーマーケットや電車の中で。
いままでウレタンマスクや布マスクしてたひとたちなんだろうなぁと思う。

ひとの動線が交わる場所への不安が高まるな。
コロナ禍が終息したとは、しつつあるとも、露ほども思っていないので。



2023年3月13日月曜日

2023/03/13





◆月曜日 曇り、ときどき雨


先週の陽気にはついてゆけない気分だったので灰色の空に憩う。
冬にはゆっくりゆっくり逝ってほしい。


予約していた「女たちの沈黙」「幻影の明治」を借りてきた。どちらも予約があるから早く読まなくちゃ、、、と思うと、ね。「幻影の明治」は渡辺京二が亡くなって読んでなかったことを思い出し。2014年刊なのだから急ぐこともないのだけど、思い出したときにページを開きたいというか。うん、訃報って心を動かすものがある。
でもまず読みかけの「すべての見えない光」を読み終えたい。


今日からマスク解禁?ノーマスク解禁?
どっちだっていいけど、“解禁”って言い方なんだよ?
くだらない。3年コロナ禍を過ごしてそこか。
不活化ワクチンは?コロナ治療薬は?PCR検査は?空調環境整備は?
この3年、なんにもなんにも、な、ん、に、もしなかったなカルト政府。



菊池寛「マスク」


スペイン風邪に怯える菊池寛、捻じれてマスクを憎みだす心理。


「文豪と感染症 100年前のスペイン風邪はどう書かれたのか」
朝日文庫



2023年3月8日水曜日

夢見が悪いのは春のせい







仕事の後に約束をしていて
身支度をするのにロッカーを開ける。

靴を履き替えようとして
あれ、この靴じゃないと思う。

靴を探して別のロッカーを開ける。
これも違う、この靴じゃこの服に合わない。

でもなんで、こんなにあちこちに私の服が詰まってんの?
私の15番ロッカーはどこだっけ?





目覚めて、起きるにはまだ早くて。
そうやって二度寝するときまって鮮明な夢を見る。


約束に遅れたくなくていそいそしてるのに靴がなくてイライラしてる。
目が覚めて。
ああ、そんな約束、もうないんだと気づく。
ほっとしながら淋しくなる。


春めいてきて寝床がなんだか暖かくなりすぎてるせい。
もう二度寝するのはやめて、目覚めたら起きてしまおう。




「永遠と一日」

 




詩人は言葉を買った

時とは、浜辺で石遊びをする子供

明日の長さは、永遠と一日








ブルーノ・ガンツって、いつでも時空を自在に行き来しているような気がする。



言葉も映像もとても詩的で美しい。
長回しのシーンは集中力と臨場感が生まれるというけど、この映画のロングショットはゆるりとしている。
長回しって映画の醍醐味だよね。


ギリシャって夏のイメージがあって、冬の終わりのモノクロームの景色が意外で。みんな黒っぽい服を着る。追憶の中の詩人の親族だけが白い服を纏って海辺の夏を楽しんでいる。それでも、画面の中は白と黒ばかり。三人の自転車乗りのレインコートの黄色、不法入国の少年のジャンパーの黄色、くたびれて項垂れる青年が担ぐ旗の赤が視覚に残る。あの色の使い方はなんだろう。

テオ・アンゲロプロスもアンドレイ・タルコフスキーも「どんな話?」に答えられない映画。答えようとするとどんどんつまんなくなるし、ただ黙って観てればいい映画。

「理解しようなどと思わないで、ただ観ればいい映画というものがある」とタルコフスキーの「ノスタルジア」を紹介したのは池澤夏樹だったんだけど、この「永遠と一日」に字幕・池澤夏樹とクレジットされてるの見て納得。



以上、とりとめのないメモ。


2023年3月7日火曜日

K2

 


K2 天空に触れる

原題:K2 - Touching the Sky
2015年製作/作品時間72分
撮影地:パキスタン
製作国:ポーランド

世界第2位の高さを誇るK2で1986年の夏に13人の登山者が命を落とした。「ブラックサマー」と呼ばれた悲劇からおよそ30年後、その子供たちが、かつて親たちが訪れたK2ベースキャンプを目指した。かつて両親を誘惑し、命を奪ったその魔力を体感することが目的だ。経験豊富な女性アルピニストでもある映画監督のエリザは、登山家であることと親であることの両立が可能かを自問する。生還者の証言は、荒れ狂うK2の恐怖を如実に伝え、残された家族の回想は、犠牲者への深い愛情を感じさせる。息を飲むほどに美しいカラコルム山脈の景色とともに繰り広げられる感動的な風景が、両親の選択や自分の情熱を理解しようとしている人たちの、複雑な心理と対照的だ。








K2 アルピニストの影たち

原題:K2 INVISIBLE FOOTMEN
2015年製作/パキスタン/作品時間54分

 このドキュメンタリーは、アルピニストたちを影のように支えてきたポーターたちの功績に光をあてる作品です。カメラはK2のポーターたちに密着し、彼らのありのままの生活を見せながら、ポーターたちがどのような立場に置かれているのかを明らかにしています。あまりに壮大なカラコルム山脈の美しい大自然と、世界一、二といわれるほど登頂が難しいK2の臨場感あふれる過酷な登山映像は見るものを惹きつけます。その上でこの作品は、現代の登山の在り方を考えるための意義深い問題提起となっているのです。製作者は言います。「この作品を1954年のK2世界初登頂に成功した際に両足全てのつま先を凍傷で失ってしまった高高度ポーター アミール メディに捧げる」




  *



世界第二位の山、K2のドキュメンタリーがふたつあった。
「アルピニストの影たち」が観たいと思ったのだけど、「天空に触れる」を先に観たほうが良いような気がした。

「天空に触れる」に登場する登山家とその家族は、K2に憑りつかれた人たちだ。
ブラックサマーに母親が遭難し、翌年父親も遭難、4歳で孤児となった息子は長じて登山家となり両親の眠るK2にやってくる。K2を目指さずにはいられないDNAの持ち主なのか。
出生前にK2で亡くなった父の足跡を辿る娘は、父を理解したとは言わなかったけれど、5,000メートルを登ってこれる程度には山のひとだ。

「アルピニストの影たち」のパキスタン人ポーターの存在を知った後だったら、憑りつかれた西洋人の話をちゃんと観る気にはならなかった。

K2登頂を目指すというのは最高のエクストリーム・スポーツだと頬を紅潮させて言うアルピニスト、憑りつかれてるとしか言えない。
そしてその憑りつかれた人たちの荷を背負うのは一日5ドルで雇われたポーター。

Wikiによれば「4人程度のアタッカーに必要な装備は、2011年のゲルリンデ・カルテンブルンナーの北稜登攀のケースでは、無酸素であっても総重量2.2トンに達する」と。
私なんかもホント想像力ないなと思うけど、登山隊と聞く時イメージするのは頂上で国旗を掲げるひとりかふたりと、ベースキャンプでバックアップする数人しか思い浮かばなかったけど、だれが2.2トンの荷物を持って標高5,000まで上がるんだよ、という話だよね。

パキスタンのポーターは、エベレストのシェルパほど訓練されていなくて、他に仕事のない男たちが命がけを承知でやっている。氷河を数週間かけて歩く。穴の開いた靴下と薄いズック、あるいは素足にサンダルで。普段着のままで。荷は25㎏で仲介人と契約したのに、実際は35~40㎏を背負わせられる。一日5ドル、でだ。

―――彼らは驚異的な働きをするんだ。自分たちの荷物だけで精いっぱいのはずなのに時には疲労したぼくの荷物まで持ってくれるんだ。
感動の面持ちで語る若い登山家の笑顔になんだか力が抜ける。