「朗読者」のベルンハルト・シュリンクの短編集。
生来の嘘吐きは別だけど。
嘘は、最初から嘘なわけではなくて
ちょっとした秘密、いや秘密というほどでもなく
ナイショ事
ただ言わなかっただけのこと
最初に言わなかったことを
辻褄合わせるのに
フォローしてるつもりが
嘘になっていく、というような。
それが気が付いたら嘘ついたことになってる
というようなこと
生きてきた中で、普通にあるよね?
え?ない?
みんなそんなにオープンマインドで生きてるの?
いや、違うんだ。
ホントのことを言わなかっただけだ。
嘘ついたわけじゃないんだ。
君をだまそうと思ったわけじゃないんだ。
地味だけど、別に共感はしないけど
ああ、なんかわかるなという主人公たち。
ちょっと小心で軽く自己中で不器用な男たち。
ベルンハルト・シュリンクはこういう
ちいさな取るに足らない隠し事が
肌に浮き出るのシミのように身に着いてしまう人生を描くの上手いな。
どこか残念な男たちの話。

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