―――秋の夜は耳の近くを月が通ってゆく
この一節をどこかで読み覚えていて
誰かの詩だろうか、続きが(あるいは前段が)知りたいなと
ほんわりと思っていた(でも忘れていた)
それにふいっと出会う。
秋の夜は耳の近くを月が通ってゆく。宙空で大時計が十三時を打った。耳の奥で錆びたカンヌキをはずす音がして・・・裏庭の垣根はこわれ、薔薇の季節も終わっていた。
水野るり子というひとの詩の一節らしい。
「真夜中のいもうと」という詩集?図書館で探してみようか。
*
秋を待ちわびていたはずなのに
ノースリーブのモチーフ編みのニットを畳みながら
もっとこれ、着たかったな、と思ったり。
*
秋のごちそう、イチジクの味噌焼きを食べにゆく。
定番の鴨汁蕎麦と。
隠居の楽しみは
観る、聴く、食べる、くらいだけど
食べるが一番ハズレがないかしらね。
秋だし。
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