ピロスマニは生涯の大半を日々の糧とひきかえに絵を描き続けた。ギオルギ・シェンゲラヤ監督は、画家の人生と魂を清冽に描き、その姿にジョージアの人と文化、歴史、風土への思いを重ねた。イコンに例えられるピロスマニの絵に映像は倣い、映画は崇高な輝きを帯びる。(岩波ホール・作品紹介)
1969年製作/87分/ソ連
原題:Pirosmani
日本初公開:1978
ギオルギ・シェンゲラヤ監督
シーンの背景にあるのはピロスマニの絵。
「日々の糧とひきかえに」描いた絵は
トビリシの酒場の壁を飾った。
映画の中のひとびとの配置も構図も
とても絵画的。
連作「ピロスマニの絵のある風景」とでもタイトルしたいような。
ロシアの西の端、トルコの東隣。
コーカサスの国ジョージアの風景も街もひとも
それらのシーンの切り取り方も良くて
この映画の「画」が好きだ。
キリンの絵。
ピカソが
「グルジアに私の絵は必要ない。ピロスマニがいるから」
と言ったとか。
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