2023年1月5日木曜日

初夢のはなし

  


 

隣の部屋のふたりに呼ばれていく。

……隣の部屋?どこ?

まあ、これ見てよ。あんたは見ててくれるだけでいい。と、男。

……誰?

コンクリ打ちっぱなしの部屋の床に絵本がひらいておいてある。

ブランケット版の新聞見開きほどの大きさ。

ポップアップ絵本?

ページを繰るごとに、リアルな料理や海や街がじわりじわりとふくらんで変化してゆく。

見ててもらうことが大事なの。と、女。

……誰?

……本の表紙を見たい。カバーをはがしてみたい。奥付が見たい。

あんたが見てれば大丈夫なんだ。

小さめの音でロックが流れてる。いろんな声。大好きな声も。

音小さいのに体の中に響いて聴こえて心地良い。

絵本の中の世界にも音楽が干渉してるってわかる。

こんなのずっと見てられる。

見ててくれ。

絵本に文字が浮いてくる。

名前。誰の?

今日はここまでだな。

絵本にサランラップがかけられる。

音楽は鳴っている。

もっと見たい。

また明日来て。

部屋を出る。手に豆本を持っている。

胸の中にわくわくと、名残惜しさと、また明日の愉しみを持っている。

そうだトモダチに話そう。

これを見せよう。

で、また明日。

隣の部屋へ。

振り返ると隣の部屋がどこだかわからない。

でも心配ない。明日になったらまた見に行く。



…………気分良く目覚める。

5日の朝の夢だけど、今年の初夢。






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