ゴム長を買った。レインブーツとかコジャレたんじゃなくて、農作業用ゴム長靴。北海道民御用達のミツウマ。がしがし歩ける。
雨の日に雑木林を歩きたかった。
初夏の雑木林は虫が生まれる時期で、ちいさな毛虫がブナの木からぷらーんとぶらさがって降りてきてたりするので油断できないのだけれど、レインジャケットにゴム長、傘の雨装備だと安心して歩ける。傘は透明ビニール傘。頭上のカエデやサルスベリの雨に濡れた葉を眺められるし、ニシキギやエゴノキの枝を傘でかき分けて歩ける。
自生種ムラサキシキブ
樹高3mくらい。とても良い匂いがしていた。
秋に紫の実を鑑賞するのは園芸種のコムラサキ。
いかにも雑草であるといわんばかりの悪茄子。
別名「ソドムのリンゴ」「悪魔のトマト」ってさんざんな。
雨に濡れて透明感のある白がキレイだった。
なんとなく漢字で書きたい。
花の中心から光。
これも漢字の花。
蜂巣に雨。
大きなバラ園が有名な植物園なんだけれど、いつも、ああ、咲いてるなぁと横眼で見ながら雑木林に入ってしまう。この日は誰もいなかったのでぐるっと周ってみたのだけど、整然と並んだ苗木は“展示品”という感じで、ぜんぜん心が動かない。花は綺麗なんだけどね。
フランス式庭園ってどこが面白いんだろう?幾何学的に管理されているところ?
直線的に刈り込まれた柘植やイチイの枝の隙間から、手懐けられない蔓性の植物が這い出してきていた。日本の植物は生命力強くて植相も濃いからフランス式の管理は無理かもね。浸食されて廃墟感、敗北感が漂ってた。
蜘蛛の巣に雨。
降ったりやんだりの火曜日は雑木林を歩くのにちょうどよい雨だった。
とにかくいろんな花の匂い、葉や樹皮の匂いが雨の匂いと混じって満ち満ちていた。呼吸することが快感。
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