2023年2月24日金曜日

「トゥバの喉歌」

 



中央アジア、トゥバ共和国(ロシア連邦)の伝統的な喉歌「ホーメイ」の歌手であり指導者でもある女性の半生記。ホーメイは、「歌うと不妊になる」と言われ、男しか歌うことを許されていなかった。女性のホーメイ歌手の第一人者チョドラーは、男性への指導もこなす実力者。伝統を重んじる者たちの圧力にも負けず、教室を開いているがなかなか生徒は増えない。彼女に憧れて門を叩いた女性たちは、周囲の偏見にさらされて心が揺れ動く。雄大な自然とともに生きるトゥバ族の暮らしの中に、宗教観や死生観も垣間見える。民族の誇りである音楽を通して、伝統や慣習の価値を問うと同時に、性差や教育、家族像までも描いた力作だ。







世界は広いな。ロシア語を話し、マニ車を回すひとびと。

女性に喉歌を歌うことを禁じる、土俵に上がることを禁じる。
男どものなんと臆病なこと。なにを畏れているのかねぇ。
神聖の名のもとに。神聖ってなんだろう。



喉歌。ホーメイ、ホーミー。
草原を渡る風が太い弦を鳴らしてゆくような音色。
声、という楽器の自在さ。



それにしても世界は広い。
やっぱり地球儀が欲しいな。



  *

アジアの二弦の楽器の検索をしていたら知り合いのフィドル・コレクターがヒットした。
おひさしぶりです。お元気そうでなにより。



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