2023年2月10日金曜日

よい夢、わるい夢







昨日見た、ほわほわとしあわせな夢を
何度も思い返してみるけれど
夢の中で感じていた想いは
どんどん薄まって消えてしまう。

しあわせな“記憶”なら
何度でも同じ密度で取り出して
ふふふだったり
しんみりチリチリだったり
ほぼ変わらぬ質量で胸に満ちて
追体験できるのに。

夢には実体験がないから仕方ないのか。





かと思えば。
今朝見た夢は。

東京の西の森の中を歩く。
先に大きな企業の研修施設のような場所があり
市民に公開されていて
広い芝地の座り心地の良いベンチで眺める森が好きで
そこを楽しみに進んで
そうだそこを左に曲がれば…と
振り向いた先に見たのは
荒れ果てた廃墟で
ああ、N○Cでこんなことになっちゃうんだと
ショックで

気を取り直して
そうだもう一つ先のお気に入りの場所に行こうと
歩くけれど
そこはもうブルドーザーが入って
ほぼほぼ更地になっていて。


晴れて明るいのに
見た瞬間音が消えて気温も下がったみたいで
そうだもうずっと人の気配がなかったって気づいて
不安で足が竦んで目が覚めた。


わるい夢で見た感覚は
時間が経っても
なんだかリアリティが濃くて
半日経つのに
思い出すたび嫌ぁな気持になる。
さっさと消えてくれていいのに。



まあね。
しあわせな夢は
あまりに荒唐無稽でありえないけれど

わるい夢は
ここ数年、感じ続けている嫌な予感そのものだからな。
すべての美しいものが
維持できなくなって
荒れ果ててゆく。


夢にまで見たくない。





 

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