2022年7月24日日曜日

さようなら






中南米人と思しき男性がふたり、私を訪ねてきた。
笑顔で話す左の人を、私は知っている。
手に持っていた小包を彼に手渡す。
ふたりは喜んで、お礼と暇の挨拶らしき言葉を口にしながら帰ってゆく。
私は、なんて言葉を返そうかちょっと考えて

またね

と言って背中に手を振った。
もう会わないのはわかっていて。




 *


さようなら


と、ちゃんと言葉にして誰かと別れたのが
いつが最後だったか、思い出せない。







 

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