映画「青い春」 2002年
出演:松田龍平/新井浩文
挿入曲:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ミッシェルの曲使われてなければ観てない。
日本映画って観ないしなぁ。松田龍平すらちゃんと観たことないくらいで。
監督はROSSO「発光」のMV撮ってる豊田利晃なのでミッシェルのMVと思って観てみようかなと。
水牛の角でつくられた街で
焼かれた森の運命を知った
Long red hair Kelly
ケリーの赤毛が西風に浮かぶ
湖の化粧して月の石をつける
撮影当時18歳。ああ、お父さんにもお母さんにも面差しが似ているね。
このキレイな顔に被せるようにチバの声。なかなか良い。
ラストライヴの「赤毛のケリー」 歌いだしを間違えているVersion(笑)
*モナリザ
モナリザ・リタ
泥まみれの俺のことが見えているか
染み込む夜 キレイだろ
あの日に帰る道どこにある
モナリザ 知らないか モナリザ
*ブギー
はりついたウルサイが
音無しで回るんだ
ただそれくらいだろ
フラフラ咲いて
カラカラ鳴いた
続いてくんだろ
これも歌詞間違っちまったぜVersion。
*ドロップ
ぶらぶらと夜になる
ぶらぶらと夜をゆく
なめつくしたドロップの気持
映画のクライマックス・シーンに流れる。
ミッシェルのMVと思って観てたのに、瞬間、映画の方に感情持っていかれた。
アベくんのギターの不穏な響きとこのチバの歌詞。クライマックスには「ドロップ」を使おうと選曲した人の気持わかる気がする。映画化考えた最初から監督の頭にあったかもとも思えるくらい良い。
観てて楽しい映画じゃない。
いまなら“底辺校”と言われるんだろう男子校の、校舎の中からまったく外へ出ない80分。
いずれ出ていかざるえないんだけど、出てどこへ行ったらいいのかわからないし、出ていく先に希望もない18歳男子の群れ。
鍵のかかったフェンスも軽々と越えるエネルギーに満ち満ちてるのに。フェンスに閉じ込められてるのか守られてるのか。フェンスの中で、トイレに捨てられた唾液まみれの吸い殻みたいな雪男や青木たち。
青木役の新井浩文がなんともハマりすぎ。いまの新井浩文を知ってるから思うのではなくて。リアル18歳の松田龍平のキレイさがかすかな救い。いや、物語的には残酷なのかも。
松田龍平と新井浩文とミッシェル。
音楽が映画の主役に伍することもできるんだなと思った。贔屓の引き倒しではなく。
思ってたよりずっとちゃんと“映画”を観た。
クライマックス後の、エンドロールにも「ドロップ」が流れて。
エンドロールはこのライヴ版かもしれない。
体育館の天井と壁に反響してるみたいな少し乾いた平面的な音の感じがこの映画のエンドロールに似合ってる気がした。
ミッシェルの曲のなかでも好きなものばかりなので、映画をスキップ再生してスクショ撮ったりMV聴きした後は、当然ミッシェルのラストライヴのDVDを観てチバ味わい尽くすという流れになった。
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