「ナイル川を下ってみないか」 野田知佑
野田知佑の追悼のような読書。ここ何年も消息を聞かなかったなぁと思いながら。
2016年のこの本が、最新刊になるのかな。1996年からの20年間に雑誌に連載されたエッセイをまとめたもの。するするすると読めて、読書停滞中だった私のリハビリにちょうどよかった。
誰かナイル川をくだってみないか。
多分、君は死ぬだろうが それは青年にとって悪い死に方ではない、とぼくは考える。
ぼくやモンベルができるだけの応援はするよ。
今年の四月は雨が多い。
ソメイヨシノが終わってGWが始まる前までの3週間ぐらいがひとがいなくて萌えだす緑は美しくて、植物園や雑木林へ行くには最高なんだけどお天気とタイミングが合わなくて。夜に大雨が降って、明けた22日は素晴らしいお天気で空気も清浄で、今日行かなくてどうすると小石川植物園へ。
楽園感に満ち満ちていた。
一面のオオアマナ。
出がけに、読み始めていた「搾取都市、ソウル」という本をバッグに入れようとして、いや、これじゃないよねと野田知佑と入れ替える。雨と土と花と、樹木の匂いに深く息を吸いながら読む。酸素と一緒に言葉が脳に流れ込んでゆく感覚がする。ユーコン川をカヌーで流れながら本を読むというのしてみたかったなぁ。
……してみたかった、、過去完結で書いてしまう残念さよ。