2022年12月31日土曜日

ヤドリギの虜

 



ヤドリギの種を付けてみる。着くかな。
モミジに。






ヤドリギの枝。
寄生に成功しても、枝分かれまでに4年かかるという。
そこから毎年枝分かれして成長する。
この枝、節が5つあるから
それにプラス4年。
この実が結ぶまでに8年、9年かかってるのか。






左:レモン ベランダの鉢植え
右:ユズ ベランダから手の届く枝




上:モミジ
下:ヒメコブシ




林業の現場ではヤドリギは樹を傷めると
忌避されてるようだし
大切なモミジに寄生させるなんてとも思ったけど
まあ、宿主を弱らせるほど大きくはなれないだろうし
芽がでるかどうか
芽吹くなら見てみたいなと
実験。






そういえば。
秋に、家の近所でヤドリギを見つけたのだった。
庭にまで手が回らないんだろうな
という古いお家。
この宿主木も
なんだかいろんな植物を身にまとってた。

この木、このヤドリギ。
どうなったかな。
見に行ってこよう。



なんだか家の庭木より先に
私がヤドリギにパラサイトされてしまったような?

夏のタマリンド、冬のヤドリギ。

どうにも植物の戦略にハマりやすい質だね。







2022年12月26日月曜日

ケーキがバタークリームだった頃のクリスマス






サンタクロースの存在を信じたことは一度もない。

赤い服着て赤い帽子被った太った外国の小父さんが、トナカイの曳く橇に乗って空を駆けてきて煙突から入ってプレゼントを置いてゆく、なんて、どことっても真実がいっこもないじゃないか。
夢と現実の間(あわい)に住んでる3歳児なら微笑ましく思わないでもないけど。
それでも。
   
   サンタの小父さんにお願いする~とか言ってる幼児に
   「サンタクロースなんてホントはいないんだよ?」と告げたら
   どうなるかなぁ~と思ったことは何度もあるw


うちの子まだサンタクロースを信じてるのよぉ~と嬉しそうに言う母親友の言葉に反応するのがめんどくさかったなぁ。娘、年明けたら中学卒業だろ?マジか?それはもう絶対娘に騙されてるだろ?と思ったし。そうであって欲しい、そうじゃなきゃ怖いわこの母娘、と思ってた。

親ってそういうものなのか?
不思議だよね、親になるって。




私が子供の頃のクリスマスで思い出すのは、床の間に飾られた大きなクリマスツリー。
毎年、12月の植木市で父が大きなモミの木を買ってきた。ほんもののモミの木です。
まだ毎年使えるようなプラスティックのツリー売られてなかったか、むしろモミの木のほうが安かったのかもしれない。

小学校あがったくらいの女の子の背丈は越えてた。
ツリーのてっぺんに星を飾るときは父に抱えられた記憶があるから。

   でも抱っこされるのうっすら嫌だった。届かないなら踏み台が欲しかったし
   はやく手が届くようになりたいと思ってた、ような薄い記憶。
   なんだろ、ちびの頃からコドモでいるのイヤだったのかもしれない。
   後付けかもしれないけど。

幼稚園でクリスマス会があって、キリスト生誕の物語を劇仕立てでやったりしてたので、クリスマスが西洋の神様とかのお祭りだっていうのは知ってた。だから、和室の床の間の、山水画の掛け軸の前にあるクリスマスツリーは、なんとなく違うって思ってた。お正月のお飾りや、お雛様だしたりするのと一緒だと思ってた(実際そうだよね)
それでも飾りつけは楽しかったし、大きなモミの木の匂いが大好きだった。今と一緒だ。三つ子の魂ってやつ?

で、サンタクロースね。存在を信じる要素がどこにもなかったよなぁ、と思う。
プレゼントの希望を聞かれたこともないし、欲しいものってなにかあったかな?
あんまりあれ欲しいこれ買ってを言うコドモではなかったし。

25日の朝起きると、枕元にプレゼントがあったけど、電気鉛筆削りとか電気スタンドとかだったよ。父の店の三軒隣にある電気屋さんの包装紙に包まれてて「サカイの小父さんとこで買ったんだな」ってわかったし。サンタクロースがサカイ屋さんで買うとは小学校低学年でも考えもしないよね。
わ~い、ってなるようなプレゼントじゃないし、もともとわ~いってタイプじゃないし(う~ん、コドモの頃から反応薄いタイプw)、でも父が何か買って置いてくれることが嬉しかった。なんか、お互い行事としてクリスマスに臨んでたっぽいw




        *

12月に入ると、大きな商店街に2店舗あった父の肉屋は大忙しだった。
高度成長期で景気も良かったから、ローストチキンやオードブルが飛ぶように売れたらしい。
22日くらいからは店を開けてる時間も長くなって、父が帰宅するのはいつも12時近かった。
24日のクリスマスイヴももちろん仕事で、死ぬほど忙しかったと思うんだけど、夕方6時過ぎに店を抜けて一度帰宅してきた。
父が焼いたチキンと、店舗2階のレストランのオードブルと、商店街のケーキ屋のクリスマスケーキを届けてくれた。そのころのデコレーションケーキはバタークリームのケーキ。マジパンで作ったピンクのバラや緑のモミの木や赤いサンタの人形がのってるやつ。



昭和ひと桁世代の父には、コドモにはサンタクロースを信じててほしいとかいう発想はなかったと思う。それでもツリーを飾って、クリスマスの御馳走を届けてくれて、プレゼントを置いてくれてた。そういう風に暮らそう!っていう時代だったし。


このクリスマスは、両親が離婚してから父と二人で暮らしてた頃、私が中学に入るまでの3年くらいの風景。



このあいだ、家人がなにか急に思い出したらしく
「お父さんが、美藤が子供の頃のクリスマスには寂しい想いをさせたって言ってたよ」
と言ってきて、父と二人だった頃のクリスマスを思い起こした。

思い出してみたけど、寂しい想いなんてしてなかったよ。
チキンもケーキも食べ放題でテレビ見放題、マンガ読み放題だもん。

でもそんな風に思って、忙しい中店抜けて車で30分かけて帰ってきてくれてたんだね。
わ~いとか言わない子で、ごめんねw











2022年12月25日日曜日

ヤドリギを買いに行く

 




ヤドリギを買いに行く。






ヤドリギの実。
イクラのような大粒のオレンジ色の実。

つぶして種を取りだすと粘ついたジェル状の液が
すぐに乾いて糸になってのびる。
なるほどこれが枝に巻き付いて
種が着床しやすいようにするんだ。


ヤドリギ、、という名の、音が良い。
生態も面白い。



ヤドリギを
あ、これがヤドリギなんだ、と
ちゃんと認識して眺めたのは
一昨年、冬の小石川で。

その冬の間
雑木林を歩いている間に
いくつかヤドリギをみつけたけれど
どれも高木のうえにあるので
間近に見たことはなかった。

「ヤドリギ入荷しました」
というお知らせをみつけて
ああ、欲しい、と思った。






普段、切り花を部屋に飾るということをしない。
私の部屋に花瓶を置く場所がないこともあるんだけど、根のない切り花というのが部屋にあるのがなんだか落ち着かない。ひらいて散ってゆくだけの花にこころ安らがない。

ベランダで切ったローズマリーやカロライナジャスミンを水に挿してテーブルに置いておくことはするけれど、こいつらはすぐに根を出してくるのでベランダの鉢に帰ってゆく。水挿しでも根だけでなく葉芽も伸びてゆくその生命力が好きだ。
いま部屋に置いてある植物はレモンの実、シダーローズ、ムクロジ。あ、今年はタマリンドのちいさな鉢をひとつ、部屋に入れて越冬させている。

話逸れた。切り花を買わないので、花屋さんにはあまり行かないんだけど、このヤドリギはチバユウスケ繋がりで手に入れた。

7月に行ったTheBirthdayのライブ会場にチバへの贈り花が飾ってあってそれがとてもステキで。その花を活けた花屋さんのインスタが流れてきて、センスのいい花屋さんで、時々あがってくる花を眺めていた。

Happy The Birthday


ヤドリギ、普通にそこら辺の花屋行っても置いてない。
冬の山から切り出してくるしかない天然の花材だから。

DM送って、取り置きしてもらった。
そこには3席だけのちいさなカフェがあって、サンドイッチがとても美味しそうだったのでランチ。くるみ味噌漬けの豚肉グリルの野菜たっぷりサンドイッチ。イチジクとベリーのパウンドケーキ付のランチ、美味しかった。
チバLoveのオーナーさんと、贈り花とヤドリギと、チバとかチバとかチバユウスケとかの話をすこしだけしてヤドリギのブーケ抱えて帰ってきた。


そして、私の部屋にはいまいち居場所が定まらない“ブーケ”という形態。二日後にはバラして友人にお裾分けする。


友人のヤドリギのアレンジ。
これ最高にイカしてる。






2022年12月20日火曜日

実感するということ





揺らいでいる。
実はみんなそうなんだよ。











 自分の体がここにあり、生き物たちと自然が織りなす世界がある。この世に意味があるかどうかよりも、その実感をきちんと感じとるほうに大切な何かがあるような気がした。
                                            (木村友祐 )









 

with ChibaYusuke

 


新宿ユニカ・ビジョン

12月の一週間、TheBirthdayの
プロモーション映像が流されていた。

デカい画面で、、といっても
新宿の騒々しい風景に埋もれて
さほどインパクトはないんだけど

嬉しい(爆)



新曲2曲のMVと
昨年のZeppのライヴ映像が3曲。
25分ほど流れるので
ユニカ正面の鈴屋でご飯食べながら眺める。

ここのハンバーグ、大好き。

そして新宿ロフトへ
MidnightBankrobbersを聴きに行く。

ロフトみたいなライヴハウス
一番、足踏み入れるべきじゃないよなぁと
考えたけど
どうしても聴きたかった。

KN95マスク2枚つけて聴いた。

イベント出演なので
50分。
ぎりぎりに入ってさっさと出る。

土曜の夜の新宿。歌舞伎町から東口まで。
道は人で埋まってた。

チバも、イマイさんもこの8波で
コロナ罹患してるんだよな。
そういえば旅人もいまコロナ療養中だ。


12月は

TheBirthdayのEP発売があり
「スラムダンク」とのタイアップあり
中野サンプラのツアー・ファイナルあり
ユニカヴィジョン放映あり
MidnightBankrobbersライヴあり

冬至に向かって鬱々しがちな日々に
with Chiba Yusuke
ちいさくそわそわと過ごして
乗り切った、かな?






<URASUJI  2022/12/9 on Twitter>


昨日のバンクロ。

ひとだかりの後方、下手にいたので、チバはほとんど見えなかった。時々、顔がちらりと覗けるくらい。

でも、それでいいんだ。

以前、バスデを2列目で聴いたことあったんだけど、間近にいるチバの視覚情報に脳が飽和して耳が機能停止してたらしく、音の記憶が飛んでた。


*

神々しいチバを見たい気持もあるんだけど、それよりなによりチバの声を聴きたい。

それと昔、突発性難聴をやってから爆音が辛いので(バスデ好きには致命的か😭)スピーカー前は避けて、それでも耳栓使う。

小さな会場ならPA前あたりで聴く。

ほんとにチバの声を、残さず鼓膜の記憶に刻みたいと思う。


*

耳栓忘れた時は、耳珠を指で押さえて聴いてるんだけど、実はこの聴こえが一番良い。楽器の音が程よい音圧になって、チバの声だけがクリアに聴きとれる。

なぜそうなるのかよくわからないけど。

ノイズキャンセラー・イヤホンってあるけど、私にとってチバ声以外は全部ノイズなのかも?なんて思う。


*

昨日のロフトは、音大きかったな(私にとってだけど) バンクロで耳栓使うのは初めてだった。

今まで聴いたバスデではスタジオコーストの音好きだった。体感する音圧も気持良くて。日比谷野音も。まあここは別格か。ベイホールは、二度と行かない😅音圧高すぎて心臓直撃で不整脈起こしそうだった😨


*

ホール公演は、体感できる波動はライヴハウスに比べると物足りないことあるけど、疲れたら座れるの正直助かる(チバでさえ座って聴きたいとか言ってるし😆) ライヴで暴れたいとか1ミリも思わないもん。

ほんとに、ただ聴きたいの。チバの声を、楽器の鳴りを、音楽を。


*

今年のバンクロツアーのキネマ倶楽部は良かった。

2階指定席が取れて、ほぼほぼ真正面。ひとり掛けソファに座って、ギターを膝に抱くチバを見ながら、ふたりの鳴らす音をチバの声を味わった。またキネマでやってくれないかな。




2022年12月7日水曜日

12月7日 水曜日






いつとしもなく めつきりと うれしいこともなくなり 
かなしいこともなくなつた それにしても野菊よ 
真実に生きようとすることは かうも寂しいものだらう 

/山村暮鳥「いつとしもなく」






 

2022年12月6日火曜日

GOLDEN WET FINGERS / イマイさん




チバが言う。
「取り返しがつかないっていうかさ そういうのを楽しんでる」
予定調和じゃないバンド。

Golden Wet Fingers。

このドキュメントの中で
イマイさんが達也さんが、そしてチバが
すごく楽しそうだった。

G がなる、W われる、F 吹っ飛ぶ
そんなハチャメチャなチバがまた観たいと思う。




GWFのライヴをこのDVDでやっと観られた。

「バンクロに達也さんをゲストにお呼びして」
で演れるようなバンドじゃなかった。





「赤い季節」でGWFを演ったのが2012年。
16年にアルバムだして休止。
チバは5年ほどTheBirthdayと平行してやってたんだね。

Come Together や Blood and Love Circus の頃。

全然違うバンド。
まあ、似たようなのやっても仕方ないけど。

イマイさんがバスデ抜けた後も、ふたりは途切れず一緒に演ってた。





イマイさんの存在って大きいなぁ。

ROSSO
バンクロ
TheBirthday
GWF

チバと常に一緒にいる。




TheBirthday がチバの“光”のステージだとしたら
“陰”のステージ。
ネガティヴな意味ではなく。

大きな樹が枝葉繁らせるのに
その何倍かの質量の根が必要なのと同じ。
イマイさんと鳴らすロックが
チバの土台を肥沃なものにしているのかな、と思う。

ミッシェルの後、イマイさんが必要だった。






必要とか言うと依存してるみたいだけど
そうじゃなくて。

チバに限らずずば抜けた才能には
それに見合う出会いが
当たり前のようにあるものなのだなぁと
感嘆すること多いのだけど、そういう意味で。

チバがチバでいることを
ロックの神様に許されてるんだな、とか。
話がでかくなったけど。




イマイさんといる時のチバは良いなぁと思う。
なんだか、和む。私が。

イマイさんが声にだして呼ぶ
「チバくん」
の音がとても好き。



そういえばバンクロでステージにいる時

「イマイさん、バンド辞めたんだよ」
「バンド抜けたけどな」

とかMCでよく言う。
イマイさんは華麗にスルーする。

そう軽く言える関係性なんだなと聞いてて面白い。


TheBirthdayのニュースレターで
SOBのツアーやんないの?
と振られたチバが言ってた。

「それは、考えたら演者はTheBirthday になる」
「プラス……プラスαで…それはTheBirthday だろ?って…」


ここにもイマイさんの、名前は出さないけど存在がある。


チバと出たラジオ番組でTOSHI-LOWが
酔っ払ったチバとイマイさんの会話を暴露して

「でもチバ君は僕のこと絶対嫌いにならないって知ってるからね」

と言ってたと。
なにこの関係性?ってひっくりかえりそうになったわ
と話してたんだけど
それを聞いたチバは
高らかな笑い声をあげてた。

チバとイマイさん、ふたりの関係性。
ほんと、なに?

イマイさんの声でこのセリフを想像するだけで
ふつふつと笑いがこぼれる。








2022年11月29日火曜日

サルスベリの骨







駅へ向かう途中の
大きなサルスベリの樹が
幹の途中から伐られていた。


なぜ?
なぜって、問うまでもない。

今年も大きく枝を広げて
たくさんの花を
ほんとうにたくさんの花を
咲かせていたのに。

でもその頃には
サルスベリの木の生えているところの
クリーニング店が閉店していて
なんとなく
なんとなく不安な気持がしていたんだ。
職住兼用の個人店だったから。
店を閉めたら
土地仕舞いするしかない。

なぜって問うまでもない。

だけど
気持が沈んだ。

お気に入りの雑木林を歩いていても
サルスベリのことばかり
考えてしまった。

他人の家の
たかが一本の樹が伐られたくらいで
なぜ。

それもまた問うまでもない。



夕暮れた帰り道に見たサルスベリの
残された幹は
見せしめに放置された骨のようだった。
サルスベリ特有のねじれた白い木肌が
無残だった。

いっそ
家屋が取り壊されて根こそぎにされて
更地になるまで
気がつかなければよかった。






2022年11月22日火曜日

「張り込み日記」 渡辺雄吉











































 

カリンの蜂蜜漬け





カリンの蜂蜜漬けを仕込む。
2週間ほどでカリンと種を取りだすこと。

漬けて小一時間で
蜂蜜がさらさらになっている。

ふたつのビンで
蜂蜜の銘柄がちがうので
できあがりのテイスティングも楽しみ。









カリンは8日に行った小石川で。

受付の前に「ご自由にどうぞ」と
収穫のお裾分けがあり
頂いてきた。


雑木林の一画にあるカリン林の足もとには
熟した実がごろごろ落ちて
カリンの甘い匂いが
枯れ葉と落葉前の青葉と混じりあい
晩秋の空気が美味しかった。





2022年11月20日日曜日

言の葉の庭/天気の子

 




AmazonPrimeで見かけて
「言の葉の庭」を観たのは2年くらい前。
緑濃い庭の絵に目が行って
それが新宿御苑だというのを知って。


雨の日の御苑は美しい。
雨が生み出す水輪の重なりは
池を眺めて見飽きないし
なんなら
新宿の水溜りを叩く水輪でさえも。

雑多なビル群や新宿駅の風景も
ネオンも線路わきの路地も
雨にけぶらせてしまえばキレイだ。

アニメはそれを描きこんでいた。
キレイな新宿界隈。
都市の中のキレイな庭。

新海誠の空や、雨、水へのこだわりってなんだろうか。
答えはいらないけど。


物語は、まあ、46分で助かったよと思うw






「天気の子」もアマプラで。
新海監督の新作がSNSで話題になってて
なんとなく。

新宿から代々木、池袋や田端(かな?)の街のリアルな風景。
歩いたことない場所でも
東京生まれだとなんとなく実感できる街の気配。

あ、なるほどファンは聖地巡礼したくなるかもね。

映像の空も雨も街もキレイだけど
雨の日の生きた匂いは感じられない。
アニメの中では空から蒸留水が降ってくるのかも。




ボーイミーツガールの物語は
もうどうでもいいかなって思うけど。

「天気の子」に賛否両論というのを
どこかで読んだ。

なぜ世界を救わなかったんだ、とか。
あれでは感動できない、とか。

世界を救うか、恋人を救うか。
究極の二択。


いや、そんなの究極じゃないし。
好きな人救うにきまってるでしょ?
だいたいみんな一度は思ったことあるでしょ。
世界ととひきかえにしても
この、目の前の人と一緒にいたい、って。

え?ない?
あら、お気の毒(笑)

いいのよひきかえにしちゃって。
世界が滅びようと
好きな人が大事よ。
それが恋ってものでしょ。
愚かよね。


そんでもって、世界はそんなもんで
滅びるほどナイーブじゃないから。

流行歌で何千回歌われて
世界は女の子ひとりとひきかえにされてきたけど
何千億人が天秤にかけてきたけど
一回も滅んでないし。

あ、もしかしたら
もうすでに何度も滅んでるのかも。
知らんけど。




だけどアニメ観るといつも思うけど
アニメ界隈のひとの描く女の子、女性って
なんでこうも似てリアリティがないんだろ。

やっぱり、妄想の産物だなぁと思う。
リアルにわかっちゃう女の子をアニメで観たいかというと
なんとも言えないけど。
観たい?どだろ?

そういえばアニメに女性監督って
聞いたことないけど
いるのかな?

ま、どうでもいっか。




Nick Cave

 





どこから辿り着いたのか覚えてないけど、先の冬に Nick Cave を聞きかじっていて。
耳から体の奥にまで潜り込んでくるような曲に捕まりかけて。
でも、歌声の、声というより英語の発声?もったりと耳に残る重い発語感がちょっとNo Thank youで。こういうくどい感じはトム・ウェイツひとりいるからいっかぁ、って。
でも気になって花風にメモして。



夏にチバが出した本の中でNick Caveの「The Firstborn Is Dead」が取り上げられてる。このジャケットの写真、良い。声同様、顔もくどいけどw


来日公演のチケットが取れなくて悔しくて、当日、川崎チッタまで行って入場者の列を睨んでたって(笑) ミッシェルで大忙しになる前の話?だろうけど、そんな好きだったのか。

と、そういうご縁もあり、こっちにも引き続きブックマーク。





 


2022年11月14日月曜日

隠れ家

 




10月末に四国に移住した友人と会った。

初日は東京で一泊するというので私もホテルをとった。
ついでにもう一泊とって二泊。
まあ、いつのも隠れ家hostelなんだけど。
“もっとTokyo”キャンペーンで、もともと安いのがさらに安く泊まれるので。
ドミトリーを使う気にはなれなかったので個室にした。

だけど海外からの旅行者も戻ってきているようで、hostelのダイニングもカフェもそこそこ混んでいた。この3年のあいだ、いろんなプランを売り出していて、良く持ちこたえたとは思うけど、ウイークリーやマンスリープランに日本人が増えたみたいで、共用の冷蔵庫は一杯で、キッチンの使い方が雑でちょっと荒れた感じ。
使ったフライパンと包丁を流しに置いたまま食事してる女の子二人にムカついたけど、今回は個室にしたので、キッチンはちゃちゃっと使って離脱。
包丁を流しに放置するのって最悪イヤだ。

共用部の多いhostelの、あまりヨロシクないとこが結構気になった。

今回は友人と外で会ってる時間が長かったので、まあ良いんだけど、やっぱり滞在して寛ぐこと考えたらhostelじゃないほうが良いな。あの隠れ家にはずいぶん助けられたけど。情況は変わる。





そう、情況は変わる。

憩える場所、居心地のいい関係。
昨日そうだったからって、明日もそうだとは限らない。