ヤドリギを買いに行く。
ヤドリギの実。
イクラのような大粒のオレンジ色の実。
つぶして種を取りだすと粘ついたジェル状の液が
すぐに乾いて糸になってのびる。
なるほどこれが枝に巻き付いて
種が着床しやすいようにするんだ。
ヤドリギ、、という名の、音が良い。
生態も面白い。
ヤドリギを
あ、これがヤドリギなんだ、と
ちゃんと認識して眺めたのは
一昨年、冬の小石川で。
その冬の間
雑木林を歩いている間に
いくつかヤドリギをみつけたけれど
どれも高木のうえにあるので
間近に見たことはなかった。
「ヤドリギ入荷しました」
というお知らせをみつけて
ああ、欲しい、と思った。
*
私の部屋に花瓶を置く場所がないこともあるんだけど、根のない切り花というのが部屋にあるのがなんだか落ち着かない。ひらいて散ってゆくだけの花にこころ安らがない。
ベランダで切ったローズマリーやカロライナジャスミンを水に挿してテーブルに置いておくことはするけれど、こいつらはすぐに根を出してくるのでベランダの鉢に帰ってゆく。水挿しでも根だけでなく葉芽も伸びてゆくその生命力が好きだ。
いま部屋に置いてある植物はレモンの実、シダーローズ、ムクロジ。あ、今年はタマリンドのちいさな鉢をひとつ、部屋に入れて越冬させている。
話逸れた。切り花を買わないので、花屋さんにはあまり行かないんだけど、このヤドリギはチバユウスケ繋がりで手に入れた。
7月に行ったTheBirthdayのライブ会場にチバへの贈り花が飾ってあってそれがとてもステキで。その花を活けた花屋さんのインスタが流れてきて、センスのいい花屋さんで、時々あがってくる花を眺めていた。
ヤドリギ、普通にそこら辺の花屋行っても置いてない。
冬の山から切り出してくるしかない天然の花材だから。
DM送って、取り置きしてもらった。
そこには3席だけのちいさなカフェがあって、サンドイッチがとても美味しそうだったのでランチ。くるみ味噌漬けの豚肉グリルの野菜たっぷりサンドイッチ。イチジクとベリーのパウンドケーキ付のランチ、美味しかった。
チバLoveのオーナーさんと、贈り花とヤドリギと、チバとかチバとかチバユウスケとかの話をすこしだけしてヤドリギのブーケ抱えて帰ってきた。
そして、私の部屋にはいまいち居場所が定まらない“ブーケ”という形態。二日後にはバラして友人にお裾分けする。
友人のヤドリギのアレンジ。
これ最高にイカしてる。
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