野菜プランターのミョウガが
ぽつりぽつりと
花芽をのぞかせてくれる。
ちいさな花芽を
ひとつか、せいぜいふたつ。
冷ややっこやカツオの薬味
汁の実にはちょうどよい。
時々土砂降りになる天気に買い物に出そびれて、冷蔵庫の残り物でジョンを焼く。
モヤシふた袋と豚ひき肉、シュレッドチーズ。
豚ひき肉は塩コショウして炒めて火を通す。
モヤシに片栗粉をまぶしてひき肉とチーズを合わせ混ぜる。薄くのばして焼く。
だけ。簡単。
シュレッドチーズがカリカリで、トッピングした韓国海苔と肉汁が良い味付けになって美味しかった。
チヂミは好きでよく焼くんだけれど、生地にレンコンやジャガイモ、ダイコンなんかをすりおろしたり寝かせたり、具材もエビ、イカ、豚肉、ネギ、ニラ、キムチなどなどなど、わりと色々入れた豪華版になってしまうので切って混ぜて焼くだけの割には手間かかってたりする。
モヤシのジョンはほんと簡単だった。生地でまとめない分、火の通りが早くて一度ひっくり返すだけでOK(チヂミは何度も返してカリカリにするので、時間がかかるし、夏は暑い。3枚も焼くと汗びっしょり)
生地がないので口当たり軽いし、おかずにもなるかな。野菜のかき揚げ的な?かき揚げよりずっと簡単で失敗もないと思う。あり合わせ料理だったけど思いのほか美味しくて好評でもあった(家人が、これはビール飲まなきゃ料理に申し訳ないと言って、ノンアル2缶開けていたw)
(思い付きで作ったものって忘れてしまうので書き留めておく。たぶんまた作る)
さて、ジョンとチヂミの違いはなんでしょうね。
正確には知らないんだけど、チヂミを焼く時いつもハルミさんを思い出すんだ。
ハルミさんはアジア料理全般に詳しくて韓国料理は教えるレベルで。
私が作るチヂミの作り方を言ったら「それはチヂミじゃない」って一蹴されそうだなぁと思って尋ねてみたことがある。
「チヂミは朝鮮半島南部の郷土料理で、韓国料理としてはジョン。粉はなんでもいいのよ、元が賄い料理だからね」
とのことだった。怒られなかった(笑)
そっか、なんでもいいのか。安心してテキトーに作ってる。
今回のモヤシは、シンプルで正しく美味しい賄いって感じがするのでジョンと呼んでみた。
ハルミさんの、まったく忖度のない斬鉄剣のような物言いが私は大好きで。
チヂミのレシピを尋ねてみる前。
別の友人が通りがかった店を指して「ここの焼き小籠包が美味しいんだよ」と言ったら、「焼き?それは小籠包って言わないわね」と反応して、会話が止まった。
私は後ろで聞いてて可笑しくて痛快で、「ほらね、これこれ、ハルミさん好きだわー♪」ってなった。
キツイ物言いとか空気読まないとか、そういうんじゃないんだよね(そうとるひともいるかもしれないけど)、なんだろうなぁハルミさんの気持のよさ。スパっとやって血も流さぬ斬鉄剣の切れ味だわね。
東京を離れてしまったので随分会ってないけど。元気かなぁ。
美味しい料理とともに記憶に残ってるひと。
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