「フランシス・クリックとグレアム・ミンチンの研究によると、夢とは作用がまったくないメカニズムなどではなく、人類が進化を遂げる際の重要な鍵なのです。夢は記憶をコピーしますが、それよりも多くの時間をかけて忘却を助けます。夢とはつまり、昼間私たちが学習したことを強化することもありますが、生存を阻害するような記憶を抹消することもあるのです。長い生物の進化の過程において、夢は生存を抽象化する役割を果たしてきたわけです。夢から目覚めた生物はこうしてサバイバルする能力を得てきたのですよ」。ぼくはあの日、宗先生が言っていた言葉を思い出した。
「眠りの航路」呉明益
仕事に復帰する日が近くなって、夢見が悪い。
復帰前に間に合うように記憶の抹消を急いでいるんだろうか。
それならもっとひっそりとやってくれないものか。
画像は妙に鮮明で、感情はリアルで、むしろ無理やり思い出させられているような気さえするんだけど。
やれやれ。ふう。
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