2015年に出た「償いの報酬」を最後に
マット・スカダーの長編はもう読めないかもしれないと
ローレンス・ブロックの年齢を数えながら思ってた。
まさか「自伝」が刊行されるとは!
「短編回廊」では自作を収録せず
書いてももうストーリーがどこにも着地できないと言って
ぼやいていたブロックさんだったけれど
こんな仕掛けをもってくるとは。
スカダー・シリーズは全編通じて
マットの語りに苦い味わいがあってそこが好きだったので
最後に読めて良かった。
シリーズをちゃんと閉じるところ
さすがMWAのグランドマスター。
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ちゃんと目を通したんですか編集さん?と思うくらい
校正モレがたくさんあって、ちょっとイラっとした。
二見書房、大丈夫なのかなぁ。