アイラン・クルディ。
トルコの海岸に俯せた君の写真を見て
とても衝撃を受けたはずなのに
ごめんね。
君の名前も読んだはずなのに
忘れてしまっていたよ。ごめん。
2017年の横浜トリエンナーレの
会場の入り口の柱に設えられた救命ボートと救命胴衣の
アイ・ウェイウェイの作品を覚えているのに。
3歳のアイランの名を思い出させてくれたのは
池澤夏樹の「ノイエ・ハイマート」
戦禍や迫害を逃れ、住み慣れた家、故郷を離れて、難民となった人々。
日本とシリア、二人のビデオ・ジャーナリストの物語を軸に
クロアチアの老女、満洲からの引揚者
トルコの海岸に流れ着いたシリア人の小さな男の子など
さまざまな難民たちの姿を多様な形式の20章で描きだす。
今どうしても書かざるを得なかった作品集。
<新潮社HPより>
トルコの海岸から8年、9年経っても
難民にならざるえなかった方々は減ることなく
難を逃れることもできずに閉じ込められたままのひとたちもいる。
メルケルさんの時代には
あんなに移民に門戸を開いていたドイツまでが
反移民政策に舵を切ったというニュース。
世界中、どこにも余裕がなくなってる。
幸せな物語なんかどこにもない。
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