キジバトが鳴いている。
デッデーポッポー
眠気を誘う声。
微睡みながら、この曲が重なってくる。
*
メンタルクリニックというところへ行ってみた。
階下のひとに手を貸すことが多くなり、なんというか、、、辛い。
手を貸してるその時間はたいした手間でもないので普通にこなすんだけど。
部屋に戻ってはぁ…とひと息ついて、やっぱりモヤモヤと考えてしまい息苦しくなる。
不安というのか、恐怖というのか、嫌悪。
感情が渦巻いて、首から頬にの皮膚がぴりぴりして動悸がする。頭がかぁっとなる。手が震える。
血圧上がってんのかなぁと測ると140。
普段せいぜい110なんだけど。
(親知らず抜いた時でさえ全然血圧上がらなくて歯科医師に驚かれた人です)
考えないように存在切捨てて、と思うけど、深呼吸するくらいじゃ消えてくれない。
階下にいるんだもん。
べったり介護が始まってるわけじゃない。
介護してますって言えるようなレベルじゃない。
“手を貸すことが多くなった”程度。
でも、子供が成長して手がかからなくなるみたいな未来はありえないしとか思うから、不安と悪い想像しか湧いてこない。
あれこれ先のこと先のこと考えすぎてしまう(でも具体的な行動はなかなかできない)のは、私の悪い癖なんだけど。
どーしても好きになれない人と関わらなくちゃいけないという対人ストレスに滅法弱いんだよね、私。
ともあれ、身体症状としての息苦しさを、何とかしたくてメンタルクリニックへ。
ストレスの原因は判ってて、どうするのが良いのかも解ってて、医者と話してもどうしようもないよなぁ、、、、と、先読みしてしまうのも悪いとこなんだけど。
期待しないで行ったとおりの、そーだろーなーという話で。
不安や緊張を和らげる薬:プロマゼパム
睡眠の質を高める薬:デエビゴ
一週間分処方されて帰る。
プロマゼパムは、なんか嫌ぁな予感がする、、って時に飲んだりしてみてるけど。
効いてるんだか効いてないんだか。まあ、それ飲んで一気にポジティブ~♪とかなったらむしろ怖いし。
こんな薬より、チバが生きていて、ビデオレターでも出してくれたらそっちの方がずっと効く。絶対効く。とりあえずカッコいい~へらへら~って感じる心臓があるだけで息がつけるんだけどな。束の間でも。ほんとこのタイミングでチバがいないって、なんでなのって思う。なんで死んじゃったんだろうなぁ。
そうだ、血圧に関して。
まあ血圧はちょっとしたきっかけで上下するし、140がすぐさま懸念される数値というわけでもないらしいけど(上がりっぱなしというわけでもないので)、測るときに心拍数も観てくださいといわれる。動悸がすると言って測って心拍数が100~160とかになるようだと、心臓の負担が大きいので119番コールですよ、と。
まあ、これが唯一、へぇ~そうなんだ、専門家に聞かないとわかんないもんだな、と思ったプラス点ですかね。
私は心拍数は血圧上がってるときでも60~63くらいで問題はない。らしい。
まあ、身体は基本、丈夫なほうなんです。
メンタルクリニックでの会話ってこんなもんかぁと、失笑しそうになったとこ。
家の事情を話して
医者「なかなか口には出せないでしょうけど、早く死んでくれたらって思いますよね」
「刑務所で暮らすほうがラクなんじゃないかって思うひともいますよ」
なんか、どう反応したらいいか。。苦笑するしかなかったな。
家では家人と冗談めかして「なっかなか死にそうにないよね~」「こっちが先に死にそうな気がする」みたいな会話はするし、
刑務所云々は「あのひとに手を出して、自分の人生台無しにしたくはないよぉ」と思ったしな。
でも、ここ訪れる人の中には、そういうことを口に出すことはおろか、意識化すらできなくて苦しい人もいるんだろうな。
人前で言えない感情を、「こんな風に思ったりもするよね」って医師が代わりに言ってあげることで気持が救われる人もいるんだろうな。
メンタルクリニックという場所が初めてで、ここが良いのかどうなのか、まったく判断つかないんだけど。まぁ、色々試してじたばたしてみてる。
そして気づいたのは。
読書に没頭している時間が一番、精神の安定に効くということ。
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を何日もかけて、彼の曲を聴きながら読んでいた間、イライラもやもやと嫌な感情に囚われそうになった時にも、すっとそれを消すことができた。だから、夢中で読んだ。思いのほか良い読書になった、というのはそういうことでもあったの。
音楽も。手元に素晴らしい音のストックがたくさんあって聴いているんだけど、聴いて感情が鎮まっていくのを実感するんだけど、ただ、鎮まった頭の中で負の言葉がふつふつと意識に上ってきてしまいそれに押し切られてしまいそうにもなる。
読書は、文字を読むという意識的な行為だから、それに集中している間は他の言葉(意識)をシャットアウトできる。
家を出る時間も、有効。
川縁や雑木林を歩くこと。
完全にシャットアウトはできないけれど、「階下にいる」という存在感の大きさからは離れていられるし。だから、家に引き籠ってるの大好きで苦にならなかった私なのだけど、毎日外に出るようにしている。古本屋の店番とか、どっかで雇ってくれないかなぁ(笑)
そうそう、ひさしぶりに瞑想の会にも参加してきた。5月の頭だけど。
ぜーんぜんダメだった(笑) 煩悩苦悩葛藤不安がいっさい消せずもぞもぞもぞもぞしながら45分過ごしてた。う~ん修行が足りない(笑)