去年の今頃、川縁で摘んできたスイカズラ。
挿枝しておいたら根を張って蔓をぐんぐんと伸ばして花が咲いた。
去年の8月、挿枝が根付いたころ。
花が咲くとしても再来年かなぁと思ってたんだけど
100均で売ってる蔓植物用の支柱を
あっという間に這い登って。
花数は少ないし
ハニーサックルの香りに包まれるほどにはならないけれど
とても良い匂い。
初夏に香り立つ花は多いけれど
スイカズラほど美しい匂いはないような気がする。
甘さは少なめで、フリージアのようなひんやりとした
清潔な香りに気品がある。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」にでてくる。
妖精の女王タイタニアのセリフ。
「おやみなさい、わたしの腕でだきしめてあげるから。
ヒルガオが甘いニオイニンドウにやさしくからみつくように」
ヒルガオとスイカズラが絡み合うのは
ずいぶんと野放図な絵柄では?
気品はあるが、忍冬のエネルギーは獰猛だな。
そういえば蔓植物を挿枝して失敗したことがないな。
スイカズラ、忍冬
ツキヌキニンドウ、ハニーサックル。
どの呼び名も好きで
こんな短い文章の中でもひとつ選べない。
なんだろ、物語が浮かんでくるんだよね。
ウイリアム・モリスのデザインも
このハニーサックルが好き。
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