家の前に散ったコブシの葉を掃く。
そんな季節になっていた。
いま、お向かいは空き家になっているのでそれほど気にしなくてよいのだけど。
道を掃こうと思う余裕がやっと生まれたかな。
9月から10月、11月は怒涛のようで、水遣りも疎かになって鉢植えの秋海棠を枯らしてしまったりしてた。自分自身が枯れてしまいそうな日々だった。
今日は三度、竹箒を手に道に出た。
掃いてる間も、コブシは葉を落としてくるのだけど、いいの。
大好きな時間だから。
あまり注目されないけれど、コブシもなかなか綺麗に黄葉する。
もう一週間もすれば、すべて散って、落ち葉掃きの時間も終わる。
午後の低い陽射しに輝く樹を見上げながら思う。
わたしはあと何回、この枯葉を掃くんだろう、と。
数年のうちに、たぶん、この家を手放す。
たぶん。
そうしようと考えている。
0 件のコメント:
コメントを投稿