2024年5月16日木曜日

Víkingur Ólafsson ヴィキングル・オラフソン

 



2日後にチバの訃報が降りてきて
ちょっとどっかに飛んじゃってたんだけど。

12月3日に、すみだトリフォニーホールで聴いた
ヴィキングル・オラフソンのゴルトベルクが
とてもとても良かったのだった。




この日は
ピアノのゴルトベルクと
サキソフォン&コントラバスのゴルトベルクの
2ヴァージョンをフル演奏という贅沢な公演で
休憩挟んで3時間超えだったけれど
飽きることなく聴いた。

サキソフォンのほうは
9人編成の、出だしの音を合わせるのに
間合いが開いてしまって
ちょっとつまづくような感覚があったんだけど
こういうゴルトベルクもあるんだなと面白く聴いた。

オラフソンのピアノは
ヴァリエーションの間の無音の2秒半までも
ゴルトベルクの音にしているのが
ほんとうに素晴らしくて
フル演奏もあっという間だったな。

ピアノ、とてもピュアな音に聴こえた。



いまちょっとチバ界隈のロックな音を
敢えて聴く気にならないので
対極にある感じのヴィキングル・オラフソンを聴いている。

図書館がなかなか優秀でV・オラフソンの3作品を所蔵していた。

「バッハ・カレイドスコープ」
「バッハ・ワークス&リワークス」
「ドビュッシー/ラモー」




クラシックはまったくなんにも知らないので
リストを眺めながら聴いてたんだけど
「ドビュッシー/ラモー」は
ふたりの作品がランダムに演奏されてて
なんだろうと思ったんだけど。
作曲家の作品をまるまる通しで演奏するんじゃなくて
いろんな作品の中から“選曲”したオラフソンMIXになってるのが
面白く気持よく聴けた。
バッハも、膨大な作品の中からの選曲。
タイトル通りカレイドスコープ。

そしてドビュッシーが好きだなぁと思った。

そうね、美しいんだけど
うーん、いまは、バッハじゃない。
どんなに密やかなヴァリエーションでも
当然ながら宮廷音楽風で
いまはそういうエレガントは欲してないなと。

盛り上げたカツラむしり取って
コルセットもバニエも脱ぎ捨てた音が聴きたい。
今は、バロック、無理。


ゴルトベルクは、ちょっと異質なんだろうか。
ピアノは良い。
チェンバロは耳障りで苦手。
チェンバロの音、不眠症の頭の中をぐちゃぐちゃにしないか?







(Flow)

YouTubeでみつけたこれも良い。
ピアノの音も、映像も。






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