2024年1月21日日曜日

12月5日の午後のこと

 





午後1時、新宿西口のカフェにいた。

スマホをひらいた。
公式からお知らせが届いていた。

“大切なご報告“

それだけでわかったよ。
ああ、きたかぁ…と思う。
鳩尾のあたりが冷えていく感覚はあったけど
取り乱したりはしなかったよ。
オトナだからさ。

もちろん望んだ知らせではなかったけれど
拒絶する気持ちより正直
“やっと”
というような感覚だったな。
語弊はあるけど。

秋の終わるころから
ひっそりとした予感はあったから。



重い気持ちになったのは
亡くなったのが11月26日と知った時。

もう10日も
チバのいない世界で生きてたのかと
なにか裏切られたような
騙されたような
そんな感情が生まれた。

誰に騙されたわけでもないのだけど。
公式の発表としては順当なものだ。





そうか、もう君はいないのか

作家Sのエッセイのタイトルみたいな感慨が
ぽっかりと浮かんだ。

そうか、もうチバユウスケはいないんだ。




その場で、SNSの、チバでつながっている
アカウントをすべてミュートした。


タイムラインを悲しい言葉で埋めたくなかった。
みんな同じ想いだろう、でも違う。

私の気持を
他人の言葉で読みたくなかった。



私のタイムラインに残ったのは
戦争とジェノサイドと
腐った政府とクズどもが笑うニッポン
そして終わらないCovid19。


チバユウスケのいない世界は
リアルくそったれの世界だったよ。




だけどミュートしたのは正解だった。
何日かしてちょっと覗きに行ったら
悲しいと悲しいが傷つけあっていて
なんだか哀しいことになっていたから。




カフェでコーヒーカップがカタカタ鳴って
わぁ、私、手が震えてる?
マジか?とちょっと驚いた。

掌をぎゅぅ…っと握って息止めて
開いて深呼吸。

いや、べつに、そんな動揺してないし
いや、やっぱりショック受けてるか
当たり前よね
なんて考えながら家に向かう電車に乗る。

電車が走りだしたところで
コインロッカーに預けたキャリーを忘れたことに気づく。
はああああぁ、、動揺してんじゃんか。

笑いながらちょっと泣く。





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