午後1時、新宿西口のカフェにいた。
スマホをひらいた。
公式からお知らせが届いていた。
“大切なご報告“
それだけでわかったよ。
ああ、きたかぁ…と思う。
鳩尾のあたりが冷えていく感覚はあったけど
取り乱したりはしなかったよ。
オトナだからさ。
もちろん望んだ知らせではなかったけれど
拒絶する気持ちより正直
“やっと”
というような感覚だったな。
語弊はあるけど。
秋の終わるころから
ひっそりとした予感はあったから。
重い気持ちになったのは
亡くなったのが11月26日と知った時。
もう10日も
チバのいない世界で生きてたのかと
なにか裏切られたような
騙されたような
そんな感情が生まれた。
誰に騙されたわけでもないのだけど。
公式の発表としては順当なものだ。
そうか、もう君はいないのか
作家Sのエッセイのタイトルみたいな感慨が
ぽっかりと浮かんだ。
そうか、もうチバユウスケはいないんだ。
*
その場で、SNSの、チバでつながっている
アカウントをすべてミュートした。
タイムラインを悲しい言葉で埋めたくなかった。
みんな同じ想いだろう、でも違う。
私の気持を
他人の言葉で読みたくなかった。
*
私のタイムラインに残ったのは
戦争とジェノサイドと
腐った政府とクズどもが笑うニッポン
そして終わらないCovid19。
チバユウスケのいない世界は
リアルくそったれの世界だったよ。
*
だけどミュートしたのは正解だった。
何日かしてちょっと覗きに行ったら
悲しいと悲しいが傷つけあっていて
なんだか哀しいことになっていたから。
*
カフェでコーヒーカップがカタカタ鳴って
わぁ、私、手が震えてる?
マジか?とちょっと驚いた。
掌をぎゅぅ…っと握って息止めて
開いて深呼吸。
いや、べつに、そんな動揺してないし
いや、やっぱりショック受けてるか
当たり前よね
なんて考えながら家に向かう電車に乗る。
電車が走りだしたところで
コインロッカーに預けたキャリーを忘れたことに気づく。
はああああぁ、、動揺してんじゃんか。
笑いながらちょっと泣く。
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