コロナ禍で、Stayhomeやリモートワークが進んで、逆に外に居場所を探す人が増えたと思う。
コワーキングスペースやレンタルスペースが増えた。
家がどんなに居心地の良いHomeだとしても、別の居場所が必要だったとみんな気づいたんじゃないのかな。仕事場がスキップで行きたくなるほど楽しい場所ではなかったとしても、家を出て向かう場所があるというのは有難いことでもあるんだと思う。本人に自覚がないとしても、ひとは多面体だし、キューブをカチリカチリと回すことで現れて解放される心持ちというものがある。
できることならその時の心象に似合った環境を手に入れられたらすごく生きやすいのにと思う。
コワーキングスペースが増えたってわかるのは、私がそれを探したからだ。
私は、ほんと、ひとりでいたい。
家族関係が悪いわけじゃない。
「階下のひとは省く」って注は入るけど。
それでもまだ手はかからないし、関わらないようにしてるし、家にいて十二分にマイペースで過ごしてるんだけど、それでも「家族の気配」から離れたいという欲求が捨てきれない。
以前は4~5日の旅行に出かけて束の間のひとりを楽しんだけど、コロナでそれができなくなった。家を出て向かう先としての職場は有難かったけど、でも家にいると「仕事行きたくない」、仕事終わると「このまま帰りたくない」となる日々で。
いつもいつも、家じゃない職場でもない、ここじゃないどこか、第三の居場所を求めてココロがウロウロしてる。
ぅわぁお、いつまで中二病を患うつもりなんだ。。
「ひとりのときに」の高橋茅香子さんなんぞ、離婚して子供もとっくに巣立って長いひとり暮らしで、それでさえ自宅から出てゆく先が必要だったと書いている。そうだよ、必要なんだよ。
仕事場名目の別宅を構える甲斐性などない私は時間貸しのちいさな居場所を探した。
なかなかぴったりの居場所はみつからないけれど。
5月末で仕事を辞める。
15年もの間、家から出て向かう場所だった職場を離れる。清々している。
だけど、家の次、ふたつめの居場所を手放して、ますますココロが放浪しそうなんだけど。
ん~?定年退職して居場所のない初老のおじさんと一緒か? げげ。。