2023年5月25日木曜日

サードプレイス




 

 


コロナ禍で、Stayhomeやリモートワークが進んで、逆に外に居場所を探す人が増えたと思う。
コワーキングスペースやレンタルスペースが増えた。


家がどんなに居心地の良いHomeだとしても、別の居場所が必要だったとみんな気づいたんじゃないのかな。仕事場がスキップで行きたくなるほど楽しい場所ではなかったとしても、家を出て向かう場所があるというのは有難いことでもあるんだと思う。本人に自覚がないとしても、ひとは多面体だし、キューブをカチリカチリと回すことで現れて解放される心持ちというものがある。
できることならその時の心象に似合った環境を手に入れられたらすごく生きやすいのにと思う。



コワーキングスペースが増えたってわかるのは、私がそれを探したからだ。



私は、ほんと、ひとりでいたい。
家族関係が悪いわけじゃない。
「階下のひとは省く」って注は入るけど。
それでもまだ手はかからないし、関わらないようにしてるし、家にいて十二分にマイペースで過ごしてるんだけど、それでも「家族の気配」から離れたいという欲求が捨てきれない。

以前は4~5日の旅行に出かけて束の間のひとりを楽しんだけど、コロナでそれができなくなった。家を出て向かう先としての職場は有難かったけど、でも家にいると「仕事行きたくない」、仕事終わると「このまま帰りたくない」となる日々で。

いつもいつも、家じゃない職場でもない、ここじゃないどこか、第三の居場所を求めてココロがウロウロしてる。
ぅわぁお、いつまで中二病を患うつもりなんだ。。



「ひとりのときに」の高橋茅香子さんなんぞ、離婚して子供もとっくに巣立って長いひとり暮らしで、それでさえ自宅から出てゆく先が必要だったと書いている。そうだよ、必要なんだよ。
仕事場名目の別宅を構える甲斐性などない私は時間貸しのちいさな居場所を探した。
なかなかぴったりの居場所はみつからないけれど。


5月末で仕事を辞める。
15年もの間、家から出て向かう場所だった職場を離れる。清々している。
だけど、家の次、ふたつめの居場所を手放して、ますますココロが放浪しそうなんだけど。
ん~?定年退職して居場所のない初老のおじさんと一緒か? げげ。。




2023年5月11日木曜日

マインド・ワンダリング

 





マインドワンダリング(mind-wandering)は
現在行っている課題や外的な環境の出来事から注意が逸れて
自発的な思考を行う現象である。
(wanderは「さまよう」「さすらう」という意味)
 いわゆる「心ここにあらず」という状態のことだ。



Rambling と Wondering は同じもの?
   
mind-wanderingというのを最近知って
ぶらぶらぶらり漫然とさまよってしまう性質は
昔からだなぁとつらつら思う。

最近、とみに心がというか脳が
Wonderingでね。




むかし「Rambling Rose」という映画があって。
ローラ・ダーンがやった主人公ローズの
周りもめんどくさいけど
本人が一番めんどくさいと感じてるんだろうな
っていうリアルな感じに溜息つきながら観た。
Rambling Roseというのはツルバラのことと知って
わかったようなわからないような気になって
でもランブリング・ローズという言葉を気に入った。




つるばらは好き。
ツル性の植物はみんな好き。
ふらふらふわりと風に揺れてるの見るのが好き。

たどり着く先も知らないのに
やみくもに枝先を伸ばして
なにかをつかまえたい。

なにを、じゃなくて、なにかを。
わかってないところが
Wonderingなのかしらね。





Robert Wyattのこの歌可愛い。
このひとの深い含みのある声が大好きなんだけど
こんな風にも歌うんだね。








You’re wondering now,
what to do,
now you know this is the end

You’re wondering how,
you will pay,
for the way you did behave 

Curtain has fallen,
now you’re on your own
I won’t return,
forever you will wait 

You’re wondering now,
what to do,
now you know this is the end 

Curtain has fallen,
now you’re on your own
I won’t return,
forever you will wait 

You’re wondering now,
what to do,
now you know this is the end

You’re wondering how,
you will pay,
for the way you did behave 

You’re wondering now,
what to do,
now you know this is the end

You’re wondering now,
what to do,
now you know this is the end




mind-wanderingについて書きたいのだけど
まとまらないし、めんどくさい。
まんまwandering。


マインドフルネス(mindfulness)のために
ヴィパッサナー瞑想にそろそろ行くべきかしら。
What to do?






2023年5月7日日曜日

「アイ キャン スピーク」





この韓国映画は観たほうが良い。

「どんな映画?」って尋ねないで。
ネタバレ検索もなしで。



AmazonPrime


感想は、ひと月後くらいに。
はぁ…



2023年5月4日木曜日

フキ、土の春。

 



蕗の葉を傘にさしたる蛙哉 正岡子規


狭い裏庭がフキの広葉で埋まっていたので
刈りとる。

 




蕗の根のうすもも色や土の春 青圃


ああ、ほんと根に近いところにうすもも色。

庭のフキの茎は細いので筋を取るのに手間取る。
おかずとして料理するんなら
売っている太いフキを2本も買って来れば
下拵えも早くすむけど。

下茹でして水にさらした細いフキを
いっぽんいっぽん
椅子に腰かけてのんびり筋を取る。
切り口に爪をかけてすぅっと
筋を引いてゆく。
集中して頭軽やかになってゆく作業
きらいじゃない。

フキを炊くのは
数少ない私の季節の行事、だね。
ハロウインやXmasよりも
大切な気持のする土の行事。

フキのアクで黒く染まった指先に
土の春の匂い。



青空にも似た空白

 





ほんとうならば今頃は関空からの飛行機が羽田に着いた頃、かな。

2日の午後に泉大津のホテルにチェックインして、3日の夕方まで初めての街をぶらぶら歩いてご飯食べて、18時にフェス会場に入り TheBirthday とフィッシュマンズを聴いて、3日チェックアウト後はさっさと東京へ戻る。そんな予定でいた。
コロナ以前だったら、街歩きを楽しんだんだけど。なんだか第9波が動き出してる感じだし、GWなうえに、いろいろ緩和に向かってるし飛行機も大阪の街も不安がぬぐえず、ぐずぐず悩んで。



チバの声が聴きたいだけの私には、フェスはもちろんだけどイベントの対バンとかメンド臭いし、気になる演者いても体力が保たないので基本は参加しないんだけど。フィッシュマンズのゲストボーカルがUA、ハナレグミ、そしてチバならこれは聴きたいなぁと思ったんだよね。
佐藤伸治の歌、チバの声はどんな風に鳴り渡るんだろうなぁと。



UAが歌う「頼りない天使」は大好きで。佐藤伸治の歌は、ほんとうに頼りない天使で、なんだか寂しくなっちゃうんだけど(それはそれで良いのだけど)、太母・UAが歌うと「天使は、いまきますって」がハレルヤ~♪な気配に満ちて聴こえる。生声をオープンエアで聴けるのいいなぁって思ったし、ハナレグミもきっと間違いないでしょ。
それで、チバユウスケだもん。なんてお得なフィッシュマンズ。タイムテーブルも続いてたから、待ちくたびれることなく3時間弱楽しめるかなって。

UAが「頼りない天使」、ハナレグミが「ナイトクルージング」、UA&ハナレグミで「WALKING IN THE RHYTHM」を歌ったらしい。
チバは「MELODY」を歌う予定だったって。聴きたかったなぁ。



出演取りやめになった荒吐や音魂には、チバユウスケの存在感が際立ってたみたいだ。
奈良美智がチバ声しばりのDJやったり、エルレが「涙がこぼれそう」をカバーしたり。
SNSにもレポートが溢れてた。フォローしてるひとがいっぱい現地に行ってたのでね。

私のタイムラインはひとときチバユウスケ祭りだった。
でもそこにチバはいない。

みんなのチバを思う気持が濃くて深くて、だからそこに型抜きしたようにくっきりとした空白が際立って。

元気に戻ってきて欲しいなぁ。
美しい5月の、青い空に、うん、本気で、祈って、いるよ。