サルスベリの花が
雨をたっぷりと含んでいる。
花穂の重みに枝がたわんで
塀の向こうで折れそうになっていた。
*
サルスベリは花を切り詰めてやると
そこから枝を分けてまた花を咲かすという。
庭に下ろして3年目で、縦にばかり伸びているので
枝数を増やしたいと思っていたのだけれど
盛りの花穂を切るのが忍びなくて
一日伸ばしにしていたのを
雨を理由に切る。
*
細かいフリルになった花の中に雨がたまって
水を含んだスポンジのよう。
部屋には持ち込めないので車庫に飾る。
ほろほろ散った花と水の相性が良い。
最近は花のピンク色を好ましく思うようになった。
樹齢は10年くらいあるはずだけど
庭に下ろしてからは3年で
まだまだ幹は細くて直径4㎝くらい。
“猿滑”の由来になる滑らかな白い樹肌は
まだ現れてこない。
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