2023年6月4日日曜日

大雨の後の庭で






丸一日降り続いた雨に
庭の緑も打たれ疲れたようだったけれど
翌日には瑞々しさを増していた。


土が柔らかくなったので
雑草を抜いた。




家の前の塀際に生えてきたハナビグサを抜いていたら
目の前に大きなミミズがいた。

ミミズって大雨の後、なぜアスファルトの上に出てくるのかしら?
自殺行為じゃない?

と思ったらお答え、あった。


なるほど。
溺れそうになってたのかぁ。
捕まえて(ゴム手袋してたから平気)うちの庭に戻した。




裏庭に移動して草むしりをしていたら
裏の家のおばさんが出てらしたのでご挨拶。


“今日みたいな日は雑草が抜きやすくていいわね”

“前にシルバー(人材センター)に頼んだら
残して欲しい草まで根こぞぎされたから
もう頼むのやめたの”

とおっしゃるので
わかります~そうなんですよね~
とひとしきり雑草談義。
あなたの雑草とわたしの雑草は違うの
という話。



80代半ばでヤキモチ焼きのテリアを飼って
ひとり暮らしされている。

我が家のベランダで咲くハゴロモジャスミンは
おばさんの庭からウチの2階にまで伸びてきたのを挿し芽して増えた。
ユズが豊作の年には半分ずつ分け合っている。
フェンスを越えて裏の敷地にまで枝が伸びてしまっているので。
植物に境界線はない。
隣人が植物好きだとほっとする。


昨年末、立ち枯れていた大きな棕櫚の木を
息子さんが来て切り倒していた。
切り倒されて横たわった棕櫚を指しておっしゃる。
“今度片付けるって言って、それきり来ないのよ”
怒ってる風でもなくしょうがないわねの諦め口調。

似たような話を聞いたような聞かないような?

手慣れた動作で土をシャベルで掘り起こし始める。

“ここ畑にして野菜植えたいの。
わたし、あと10年、生きようと思って”


ああ、ミライの私かなぁと思ってふふふとなる。






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