丸一日降り続いた雨に
庭の緑も打たれ疲れたようだったけれど
翌日には瑞々しさを増していた。
土が柔らかくなったので
雑草を抜いた。
*
家の前の塀際に生えてきたハナビグサを抜いていたら
目の前に大きなミミズがいた。
ミミズって大雨の後、なぜアスファルトの上に出てくるのかしら?
自殺行為じゃない?
と思ったらお答え、あった。
なるほど。
溺れそうになってたのかぁ。
捕まえて(ゴム手袋してたから平気)うちの庭に戻した。
*
裏庭に移動して草むしりをしていたら
裏の家のおばさんが出てらしたのでご挨拶。
“今日みたいな日は雑草が抜きやすくていいわね”
“前にシルバー(人材センター)に頼んだら
残して欲しい草まで根こぞぎされたから
もう頼むのやめたの”
とおっしゃるので
わかります~そうなんですよね~
とひとしきり雑草談義。
あなたの雑草とわたしの雑草は違うの
という話。
80代半ばでヤキモチ焼きのテリアを飼って
ひとり暮らしされている。
我が家のベランダで咲くハゴロモジャスミンは
おばさんの庭からウチの2階にまで伸びてきたのを挿し芽して増えた。
ユズが豊作の年には半分ずつ分け合っている。
フェンスを越えて裏の敷地にまで枝が伸びてしまっているので。
植物に境界線はない。
隣人が植物好きだとほっとする。
昨年末、立ち枯れていた大きな棕櫚の木を
息子さんが来て切り倒していた。
切り倒されて横たわった棕櫚を指しておっしゃる。
“今度片付けるって言って、それきり来ないのよ”
怒ってる風でもなくしょうがないわねの諦め口調。
似たような話を聞いたような聞かないような?
手慣れた動作で土をシャベルで掘り起こし始める。
“ここ畑にして野菜植えたいの。
わたし、あと10年、生きようと思って”
ああ、ミライの私かなぁと思ってふふふとなる。
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