旅立とうとしているの?
昨夜ベランダを覗いたら
緑モスラの一匹が
レモンの葉を離れてポットの縁にいた。
不思議だよね。
自分の身体が乗る
葉の広さだけの空間で育ってきて
世界の広さなんて知りようもないのに
なにに導かれて
そこを離れようと緑のちいさな足を
踏み出すんだろう。
葉の感触しか知らないだろう足。
フェルトポットはどんな感触?
進む方向を知ってるのかな。
どのくらい進めばいいと知ってるのかな。
たぶん、なにも知らない。
たぶん、身体のいいなり。
歩みを止めた時そこが
安全に蛹化できる場所でありますように。
もうアゲハが飛んでいる姿は見なくなった。
もう羽化する時期は過ぎてしまったんだろう。
春まで、長い。
5か月。
無事に冬を越えて生きますように。
蛹が生きのびなかったら
来年、蝶は飛ばない。
光りの春の3月。
その年の一番に飛ぶ蝶は
逞しいサバイバーなんだね。
*
保育園はじめた時8匹いたのが
いまは残り4匹。
ちゃんと確認してたわけじゃないから
途中、鳥に食べられてしまったのもいるかもしれないけど。
フェルトポットが空になるまで
とりあえずせっせと
新鮮なレモンを補給するよ。
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