2022年10月10日月曜日

春に、またね。





旅立とうとしているの?


昨夜ベランダを覗いたら
緑モスラの一匹が
レモンの葉を離れてポットの縁にいた。

不思議だよね。

自分の身体が乗る
葉の広さだけの空間で育ってきて
世界の広さなんて知りようもないのに
なにに導かれて
そこを離れようと緑のちいさな足を
踏み出すんだろう。
葉の感触しか知らないだろう足。
フェルトポットはどんな感触?

進む方向を知ってるのかな。
どのくらい進めばいいと知ってるのかな。

たぶん、なにも知らない。

たぶん、身体のいいなり。

歩みを止めた時そこが
安全に蛹化できる場所でありますように。


もうアゲハが飛んでいる姿は見なくなった。
もう羽化する時期は過ぎてしまったんだろう。

春まで、長い。
5か月。
無事に冬を越えて生きますように。

蛹が生きのびなかったら
来年、蝶は飛ばない。


光りの春の3月。
その年の一番に飛ぶ蝶は
逞しいサバイバーなんだね。




保育園はじめた時8匹いたのが
いまは残り4匹。
ちゃんと確認してたわけじゃないから
途中、鳥に食べられてしまったのもいるかもしれないけど。

フェルトポットが空になるまで
とりあえずせっせと
新鮮なレモンを補給するよ。







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